@IDX:32700
@OFF:0xe7
@SPK:
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:32701
@OFF:0x119
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:32702
@OFF:0x147
@SPK:
@JPN:　……。
@ENG:

@IDX:32703
@OFF:0x1cd
@SPK:
@JPN:　初めて死体を見た日から数えて、今日で１週間。
@ENG:

@IDX:32704
@OFF:0x209
@SPK:
@JPN:　支度をしながら何気なく目に留まったカレンダーが　僕にその現実を気づかせてくれた。
@ENG:

@IDX:32705
@OFF:0x279
@SPK:
@JPN:　正直、あっという間だった。
@ENG:

@IDX:32706
@OFF:0x2a3
@SPK:
@JPN:　この１週間、ヒマさえあれば寝てばかりいたように　思える。
@ENG:

@IDX:32707
@OFF:0x2eb
@SPK:
@JPN:　それくらい心身の疲れを取ることに専念していたの　だろう。
@ENG:

@IDX:32708
@OFF:0x343
@SPK:
@JPN:　それほど気を遣っていても、身体には癒しきれない　疲れが溜まっている。
@ENG:

@IDX:32709
@OFF:0x397
@SPK:
@JPN:　ストレスが、焦りや苛立ちとして表面に現れる。
@ENG:

@IDX:32710
@OFF:0x3d3
@SPK:
@JPN:　バッグを用意し、服を着替えながら、極力それらを　隠れた部分へと追いやっていく。
@ENG:

@IDX:32711
@OFF:0x43f
@SPK:
@JPN:　仕事をする……。
@ENG:

@IDX:32712
@OFF:0x45f
@SPK:
@JPN:　それ自体には、もはやためらいはない。
@ENG:

@IDX:32713
@OFF:0x493
@SPK:
@JPN:　あとは死体の目が開いていたり、傷がついていたり　しないことを祈るだけ……。
@ENG:

@IDX:32714
@OFF:0x4ed
@SPK:
@JPN:　時間を確認しバッグを肩にかけると、いつも通りに　部屋をあとにした……。
@ENG:

@IDX:32716
@OFF:0x65c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　おはようございます。よろしいでしょうか？
@ENG:

@IDX:32719
@OFF:0x6bc
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、どうぞ……。
@ENG:

@IDX:32721
@OFF:0x7ab
@SPK:［悠紀］
@JPN:　失礼します……
@ENG:

@IDX:32722
@OFF:0x84d
@SPK:
@JPN:あら？　昨夜、何かあったんですか？
@ENG:

@IDX:32725
@OFF:0x8a5
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　あ、いや……なぜですか？
@ENG:

@IDX:32727
@OFF:0x908
@SPK:［悠紀］
@JPN:　目の下にクマができてますよ？　それに、目も充血して……眠れなかったんですか？
@ENG:

@IDX:32728
@OFF:0x993
@SPK:
@JPN:　御堂さんの言うように、確かに寝不足だ。
@ENG:

@IDX:32729
@OFF:0x9c9
@SPK:
@JPN:　だが、その理由を話すわけにはいかない。
@ENG:

@IDX:32730
@OFF:0xa0a
@SPK:
@JPN:　真魚とのセックスを思い出して、遅くまで悶々とし　ていて眠れなかった。
@ENG:

@IDX:32731
@OFF:0xa5e
@SPK:
@JPN:　……そんなこと、御堂さんに言えるはずがない。
@ENG:

@IDX:32732
@OFF:0xaaa
@SPK:
@JPN:　副院長の奇行のことももちろんだが、それ以上に、　『真魚とセックスしてました』なんて言えるわけが　ない。
@ENG:

@IDX:32734
@OFF:0xb69
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あの……言えないようなことなんですか？
@ENG:

@IDX:32737
@OFF:0xbc7
@SPK:[\protag]
@JPN:　……いえ。昨夜窓を開けて寝たら、蚊がうるさくて……でも、寝たことは寝たんで大丈夫です。
@ENG:

@IDX:32739
@OFF:0xcd8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうだったんですか……網戸はついてないんですか？
@ENG:

@IDX:32742
@OFF:0xd40
@SPK:[\protag]
@JPN:　一応ついてるんですが、穴が空いてるんです。
@ENG:

@IDX:32744
@OFF:0xe25
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それなら網戸にラベンダーオイルを塗っておくといいですよ？虫除けと同じくらい効果がありますし、香りには安眠効果がありますから。
@ENG:

@IDX:32747
@OFF:0xed9
@SPK:[\protag]
@JPN:　へぇ……そうなんですか？
@ENG:

@IDX:32749
@OFF:0xf36
@SPK:［悠紀］
@JPN:　よろしければ少し差し上げますので、試してみますか？
@ENG:

@IDX:32752
@OFF:0xfa0
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっ、いいんですか？
@ENG:

@IDX:32754
@OFF:0x106f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ。それでは、明日持ってきます。
@ENG:

@IDX:32755
@OFF:0x10c3
@SPK:
@JPN:　考え過ぎかもしれないが、今日の御堂さんはどこか　おかしい。
@ENG:

@IDX:32756
@OFF:0x110d
@SPK:
@JPN:　そう……妙に明るい気がする。
@ENG:

@IDX:32757
@OFF:0x1139
@SPK:
@JPN:　もちろん落ち込まれるよりは遥かにいいが、こうも　突然明るくなられると、それはそれで不安になって　しまう。
@ENG:

@IDX:32760
@OFF:0x11ed
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さん、今日はずいぶん明るいですよね？　何かいいことがあったんですか？
@ENG:

@IDX:32762
@OFF:0x12f0
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え？　別に、何もありませんけど……私、普段はそんなに暗いですか？
@ENG:

@IDX:32765
@OFF:0x1368
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いや、そうじゃなくて……。
@ENG:

@IDX:32767
@OFF:0x1441
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ、冗談ですよ。でも、本当に何もないんですよ？　真魚ちゃんは、昨夜いいことがあったらしいけど……。
@ENG:

@IDX:32770
@OFF:0x14df
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　真魚が？　な、何があったのか聞きましたか？
@ENG:

@IDX:32772
@OFF:0x15d5
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいえ。聞いたんですけど、教えてくれませんでした。でも、時々うっとりとした表情でボーッと宙を眺めていて……。
@ENG:

@IDX:32775
@OFF:0x1679
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、それは気持ち悪いですね。
@ENG:

@IDX:32777
@OFF:0x16da
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ。昨日の休憩時間にナースステーションを飛び出していくまでは、普通だったのに……。
@ENG:

@IDX:32778
@OFF:0x1762
@SPK:
@JPN:　……昨夜のアレか？
@ENG:

@IDX:32779
@OFF:0x1784
@SPK:
@JPN:　『妹』扱いされた怒りで押しかけてきた真魚。
@ENG:

@IDX:32780
@OFF:0x17be
@SPK:
@JPN:　その真魚との思いもかけなかった行為。
@ENG:

@IDX:32781
@OFF:0x17f2
@SPK:
@JPN:　多分そのことだろう。
@ENG:

@IDX:32783
@OFF:0x18d1
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい。何でも、男性とおつき合いすることになったとか……。
@ENG:

@IDX:32786
@OFF:0x1941
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいっ！？　そ、それで、相手は……？
@ENG:

@IDX:32788
@OFF:0x1a20
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それが……はっきりとは教えてくれないんですよ。私も知っている男性らしいんですけど……。
@ENG:

@IDX:32791
@OFF:0x1aae
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そうですか……。
@ENG:

@IDX:32792
@OFF:0x1af6
@SPK:
@JPN:　相手っていうのは、おそらく……僕のことだ。
@ENG:

@IDX:32793
@OFF:0x1b30
@SPK:
@JPN:　あの賭の約束が、真魚の中ではつき合う約束として　認識されているのだろう。
@ENG:

@IDX:32794
@OFF:0x1b88
@SPK:
@JPN:　恋人云々ってことじゃなくって、セックスフレンド　というヤツとして。
@ENG:

@IDX:32796
@OFF:0x1c97
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あっ、ごめんなさい！　こんなことを話している場合ではないですよね？　早速ミーティングを始めますが、よろしいですか？
@ENG:

@IDX:32799
@OFF:0x1d41
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい。お願いします。
@ENG:

@IDX:32801
@OFF:0x1e14
@SPK:［悠紀］
@JPN:　では……、本日洗っていただくのは男性、数は１体です。傷があるという報告は受けてません。
@ENG:

@IDX:32804
@OFF:0x1ea2
@SPK:[\protag]
@JPN:　本当ですか？　傷がないって……。
@ENG:

@IDX:32806
@OFF:0x1f07
@SPK:［悠紀］
@JPN:　今回は、こちらからも聞いてみました。傷に関しては、ほんの些細なもの以外ないそうです。
@ENG:

@IDX:32809
@OFF:0x1f93
@SPK:[\protag]
@JPN:　些細なもの？
@ENG:

@IDX:32811
@OFF:0x1fe4
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい。見せてはいただけませんでしたが、小さな擦り傷が背中にある程度だそうです。
@ENG:

@IDX:32813
@OFF:0x2077
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それから注意事項として、高齢で骨が脆くなっているから気をつけるように……との伝言がありました。
@ENG:

@IDX:32816
@OFF:0x210d
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かりました。他には何かありますか？
@ENG:

@IDX:32818
@OFF:0x2176
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいえ、私の方は以上です。そちらからは何かありませんか？
@ENG:

@IDX:32821
@OFF:0x21e6
@SPK:[\protag]
@JPN:　こちらも特にありません。
@ENG:

@IDX:32823
@OFF:0x22b9
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですか？　では、これで終わりにします。お仕事頑張ってください。
@ENG:

@IDX:32824
@OFF:0x2356
@SPK:
@JPN:　真魚の口が軽いおかげで、もう少しで僕たちの関係　が広まってしまうところだった……。
@ENG:

@IDX:32825
@OFF:0x23b8
@SPK:
@JPN:　特に御堂さんに知られでもしたら、軽蔑されて口を　利いてもらえなくなるかもしれない。
@ENG:

@IDX:32826
@OFF:0x241a
@SPK:
@JPN:　……そうなる前に、真魚に言って聞かせよう。
@ENG:

@IDX:32827
@OFF:0x247a
@SPK:
@JPN:　真魚のやつ、時々うっとりした表情でボーッと宙を　眺めてる……だって？
@ENG:

@IDX:32828
@OFF:0x24ce
@SPK:
@JPN:　それじゃあ、周りに『いいことがありました』って　喧伝してるようなもんじゃないか。
@ENG:

@IDX:32829
@OFF:0x2540
@SPK:
@JPN:　僕的にはあんまりああいうことはおおっぴらにする　もんじゃないと思ってる。
@ENG:

@IDX:32830
@OFF:0x2598
@SPK:
@JPN:　できれば秘密にしておきたい……。
@ENG:

@IDX:32831
@OFF:0x25d8
@SPK:
@JPN:　でも、あの真魚のことだ。
@ENG:

@IDX:32832
@OFF:0x2600
@SPK:
@JPN:　このまま放っておくと、そのうち自分で広め始める　かもしれない。
@ENG:

@IDX:32833
@OFF:0x264e
@SPK:
@JPN:　そんなことになる前に、釘を刺しておいた方がいい　かもな。
@ENG:

@IDX:32834
@OFF:0x26a8
@SPK:
@JPN:　とにかく今は、仕事が先だ。
@ENG:

@IDX:32835
@OFF:0x26d2
@SPK:
@JPN:　他のことは、真魚のことも含めてその後だ……。
@ENG:

@IDX:32836
@OFF:0x274b
@SPK:
@JPN:　……本当に何でもない。
@ENG:

@IDX:32837
@OFF:0x2771
@SPK:
@JPN:　昨夜はすぐ解放してもらえたし、その後もぐっすり　眠れた。
@ENG:

@IDX:32838
@OFF:0x27b9
@SPK:
@JPN:　目の下にクマができているのは、日頃の疲れが原因　だろう。
@ENG:

@IDX:32840
@OFF:0x28ba
@SPK:［悠紀］
@JPN:　本当に大丈夫なんですか？
@ENG:

@IDX:32843
@OFF:0x290a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。万全とは言えないですが、問題ありません。
@ENG:

@IDX:32845
@OFF:0x297d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですか……。あの……昨夜のこと、副院長先生には……。
@ENG:

@IDX:32848
@OFF:0x29ed
@SPK:[\protag]
@JPN:　昨夜？　ああ……いや、何のことですか？
@ENG:

@IDX:32850
@OFF:0x2ace
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え！？　何のことって……。
@ENG:

@IDX:32853
@OFF:0x2b20
@SPK:[\protag]
@JPN:　何のことってつまりそういうことですよ。
@ENG:

@IDX:32856
@OFF:0x2b7e
@SPK:[\protag]
@JPN:　昨夜は何もなかった。僕は御堂さんには会わなかった。それでいいじゃないですか。
@ENG:

@IDX:32858
@OFF:0x2c85
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……ありがとうございます。
@ENG:

@IDX:32861
@OFF:0x2cd7
@SPK:[\protag]
@JPN:　ですから、何もなかったんですよ……。そんな、感謝されても僕には何のことだかさっぱり分かりませんよ？
@ENG:

@IDX:32863
@OFF:0x2df4
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:32866
@OFF:0x2e36
@SPK:[\protag]
@JPN:　……じゃあ、ミーティングをやっちゃいましょうか？
@ENG:

@IDX:32868
@OFF:0x2eab
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですね。では、本日のミーティングを始めます。
@ENG:

@IDX:32871
@OFF:0x2f13
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、お願いします。
@ENG:

@IDX:32873
@OFF:0x2fe2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　本日洗っていただくのは男性、数は１体です。傷があるという報告は受けてません。
@ENG:

@IDX:32876
@OFF:0x3066
@SPK:[\protag]
@JPN:　本当ですか？　傷がないって……。
@ENG:

@IDX:32878
@OFF:0x30cb
@SPK:［悠紀］
@JPN:　今回は、こちらからも聞いてみました。傷に関しては、ほんの些細なもの以外ないそうです。
@ENG:

@IDX:32881
@OFF:0x3157
@SPK:[\protag]
@JPN:　些細なもの？
@ENG:

@IDX:32883
@OFF:0x31a8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい。見せてはいただけませんでしたが、小さな擦り傷が背中にある程度だそうです。
@ENG:

@IDX:32885
@OFF:0x323b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それから注意事項として、高齢で骨が脆くなっているから気をつけるように……との伝言がありました。
@ENG:

@IDX:32888
@OFF:0x32d1
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かりました。他には何かありますか？
@ENG:

@IDX:32890
@OFF:0x333a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいえ、私の方は以上です。そちらからは何かありませんか？
@ENG:

@IDX:32893
@OFF:0x33aa
@SPK:[\protag]
@JPN:　こちらも特にありません。
@ENG:

@IDX:32895
@OFF:0x347d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですか？　では、これで終わりにします。お仕事、頑張ってください。
@ENG:

@IDX:32896
@OFF:0x3511
@SPK:
@JPN:　高齢だから骨が脆い……。
@ENG:

@IDX:32897
@OFF:0x3539
@SPK:
@JPN:　事前に注意してもらわなかったら、そんなことには　気がつかなかっただろう。
@ENG:

@IDX:32898
@OFF:0x3591
@SPK:
@JPN:　御堂さんのせっかくの忠告を無駄にしないためにも　今日は細心の注意を払って作業を進めよう……。
@ENG:

@IDX:32899
@OFF:0x362f
@SPK:
@JPN:　昨夜のことを、御堂さんに話すべきだろうか？
@ENG:

@IDX:32900
@OFF:0x3669
@SPK:
@JPN:　僕が、約束を破ったこと。
@ENG:

@IDX:32901
@OFF:0x3691
@SPK:
@JPN:　副院長に口止めされたこと。
@ENG:

@IDX:32902
@OFF:0x36bb
@SPK:
@JPN:　内部監査レベルの話になるかもしれないと脅された　こと……。
@ENG:

@IDX:32904
@OFF:0x37be
@SPK:［悠紀］
@JPN:　本当にどうかしたんですか？　顔色が悪いですよ？
@ENG:

@IDX:32907
@OFF:0x3824
@SPK:[\protag]
@JPN:　……いいえ、何でもありません。
@ENG:

@IDX:32909
@OFF:0x38fd
@SPK:［悠紀］
@JPN:　でしたらよろしいのですが……もしかして、副院長先生に呼び出されたことと関係があるのですか？
@ENG:

@IDX:32912
@OFF:0x398f
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいえ。本当に何でもないんです。
@ENG:

@IDX:32914
@OFF:0x39f4
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……分かりました。ミーティングに移りましょう。
@ENG:

@IDX:32917
@OFF:0x3a5a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、お願いします。
@ENG:

@IDX:32918
@OFF:0x3aa2
@SPK:
@JPN:　……言えなかった。
@ENG:

@IDX:32919
@OFF:0x3ac4
@SPK:
@JPN:　副院長に口止めされているからというのもある。
@ENG:

@IDX:32920
@OFF:0x3b00
@SPK:
@JPN:　だがそれより約束を破ったと告げるのがつらい。
@ENG:

@IDX:32921
@OFF:0x3b3c
@SPK:
@JPN:　卑怯かもしれないが、彼女もあんな場所にいた理由　を隠しているのだから……。
@ENG:

@IDX:32923
@OFF:0x3c4f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あの……本当に大丈夫ですか？
@ENG:

@IDX:32926
@OFF:0x3ca3
@SPK:[\protag]
@JPN:　……え？　あ、すみません。聞いてませんでした。
@ENG:

@IDX:32928
@OFF:0x3d16
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あとで困るのはあなたなんですよ？　ミーティングとは言え、ちゃんとしてもらわないと……。
@ENG:

@IDX:32931
@OFF:0x3da4
@SPK:[\protag]
@JPN:　申し訳ありません……。
@ENG:

@IDX:32933
@OFF:0x3e75
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ふぅ……最初からお話しします。
@ENG:

@IDX:32936
@OFF:0x3ecb
@SPK:[\protag]
@JPN:　……お願いします。
@ENG:

@IDX:32938
@OFF:0x3f98
@SPK:［悠紀］
@JPN:　本日洗っていただくのは男性、数は１体です。傷があるという報告は受けてません。
@ENG:

@IDX:32941
@OFF:0x401c
@SPK:[\protag]
@JPN:　本当ですか？　傷がないって……。
@ENG:

@IDX:32943
@OFF:0x4081
@SPK:［悠紀］
@JPN:　今回は、こちらからも聞いてみました。傷に関しては、ほんの些細なもの以外ないそうです。
@ENG:

@IDX:32946
@OFF:0x410d
@SPK:[\protag]
@JPN:　些細なもの？
@ENG:

@IDX:32948
@OFF:0x415e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい。見せてはいただけませんでしたが、小さな擦り傷が背中にある程度だそうです。
@ENG:

@IDX:32950
@OFF:0x41f1
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それから注意事項として、高齢で骨が脆くなっているから気をつけるように……との伝言がありました。
@ENG:

@IDX:32953
@OFF:0x4287
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かりました。他には何かありますか？
@ENG:

@IDX:32955
@OFF:0x42f0
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいえ。そちらから何かなければ、私の方は以上です。
@ENG:

@IDX:32958
@OFF:0x435a
@SPK:[\protag]
@JPN:　こちらも特にありません。
@ENG:

@IDX:32960
@OFF:0x43b7
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですか……では、これで終わりにします。お仕事、頑張ってください。
@ENG:

@IDX:32961
@OFF:0x444b
@SPK:
@JPN:　……今は何も考えず、仕事のことに集中しよう。
@ENG:

@IDX:32962
@OFF:0x4487
@SPK:
@JPN:　御堂さんのことは、今更心配しても始まらない。
@ENG:

@IDX:32963
@OFF:0x44c3
@SPK:
@JPN:　彼女の行動の中に疚しい考えがなかったことを祈る　だけだ……。
@ENG:

@IDX:32964
@OFF:0x45f7
@SPK:
@JPN:　今日、御堂さんは来るだろうか？
@ENG:

@IDX:32965
@OFF:0x4625
@SPK:
@JPN:　昨夜彼女を信じ切れなかったことが脳裏をよぎり、　不安が込み上げてくる。
@ENG:

@IDX:32967
@OFF:0x46c6
@SPK:［女の声］
@JPN:　おはようございます。今朝も早いんですね？
@ENG:

@IDX:32971
@OFF:0x47b6
@SPK:[\protag]
@JPN:　み、御堂さん？
@ENG:

@IDX:32973
@OFF:0x487f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　どうしたんですか？　そんなにビックリして。
@ENG:

@IDX:32976
@OFF:0x48e1
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いや……何でもありません。御堂さんの方こそ、ずいぶん早いんじゃないんですか？　僕はいつも通りですけど……。
@ENG:

@IDX:32978
@OFF:0x4a0a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　私ですか？　時間が余ってしまったので、たまには先に来て、あなたを待ってみようと思っただけです。
@ENG:

@IDX:32981
@OFF:0x4aa0
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう……ですか。じゃあ、ちょっと待っていてください。すぐ着替えちゃいますから。
@ENG:

@IDX:32983
@OFF:0x4ba9
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい。では、お待ちしております。
@ENG:

@IDX:32984
@OFF:0x4ca8
@SPK:
@JPN:　昨夜のことを気にしている様子は、御堂さんからは　見受けられない。
@ENG:

@IDX:32985
@OFF:0x4cf8
@SPK:
@JPN:　本当に気にしていないのか？
@ENG:

@IDX:32986
@OFF:0x4d34
@SPK:
@JPN:　……なぜだろう？
@ENG:

@IDX:32987
@OFF:0x4d54
@SPK:
@JPN:　予感が外れたのに、不安は解消されない。
@ENG:

@IDX:32988
@OFF:0x4d8a
@SPK:
@JPN:　僕の中にある罪悪感が、不安の原因なのか……？
@ENG:

@IDX:32991
@OFF:0x4e02
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……もう着替え終わりました。どうぞ。
@ENG:

@IDX:32993
@OFF:0x4e6f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　分かりました。失礼します。
@ENG:

@IDX:32994
@OFF:0x4f27
@SPK:
@JPN:……随分早いんですね？
@ENG:

@IDX:32997
@OFF:0x4f73
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、そんなことありませんよ……。それより、今日の仕事はどうなってますか？
@ENG:

@IDX:32999
@OFF:0x5002
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ、はい……本日は男性が１体です。高齢で骨が脆くなっているそうです。充分注意して作業を進めてください。
@ENG:

@IDX:33002
@OFF:0x50a0
@SPK:[\protag]
@JPN:　……傷とかはないんですか？
@ENG:

@IDX:33004
@OFF:0x50ff
@SPK:［悠紀］
@JPN:　見せてはいただけなかったのですが……背中に小さな擦り傷がある以外は、傷の類はないそうです。
@ENG:

@IDX:33007
@OFF:0x5191
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……分かりました。
@ENG:

@IDX:33009
@OFF:0x526e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:33012
@OFF:0x52b0
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうしたんですか？
@ENG:

@IDX:33014
@OFF:0x5307
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……やっぱり私がお財布を盗ったと思っているんですね……。
@ENG:

@IDX:33017
@OFF:0x5377
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　いや、そんなことは……。
@ENG:

@IDX:33019
@OFF:0x53da
@SPK:［悠紀］
@JPN:　さっきから私と目を合わせないようにしてるじゃないですか？結局、信じてはもらえなかったんですね。
@ENG:

@IDX:33022
@OFF:0x5470
@SPK:[\protag]
@JPN:　ち、違うんです！　僕が目を逸らしていたのは……。
@ENG:

@IDX:33024
@OFF:0x555f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいんです。昨夜も申し上げた通り、私が怪しいのは厳然たる事実ですから。
@ENG:

@IDX:33026
@OFF:0x5660
@SPK:［悠紀］
@JPN:　でも、仕事は仕事。信頼していただけなくても結構ですから、話だけでもきちんと聞いてください。
@ENG:

@IDX:33029
@OFF:0x56f2
@SPK:[\protag]
@JPN:　だ、だから違うんです！　信じていないわけじゃなくて……。
@ENG:

@IDX:33031
@OFF:0x576f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　私からは以上です。では、お仕事頑張ってください。
@ENG:

@IDX:33034
@OFF:0x580f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ま、待って……。
@ENG:

@IDX:33035
@OFF:0x585b
@SPK:
@JPN:　弁解する間もなく、御堂さんは更衣室を去った。
@ENG:

@IDX:33036
@OFF:0x5897
@SPK:
@JPN:　ドアを出たところで走り出したのか、テンポの速い　足音はすぐに消えてなくなった。
@ENG:

@IDX:33037
@OFF:0x5905
@SPK:
@JPN:　これでは、昨夜と同じじゃないか。
@ENG:

@IDX:33038
@OFF:0x5935
@SPK:
@JPN:　今度は自分の罪悪感から逃れるため、御堂さんから　目を逸らして……。
@ENG:

@IDX:33039
@OFF:0x5987
@SPK:
@JPN:　その結果として、彼女に信じていないと思われた。　
@ENG:

@IDX:33040
@OFF:0x59d9
@SPK:
@JPN:　いま弁解しても、彼女の心には届きそうにない。
@ENG:

@IDX:33041
@OFF:0x5a15
@SPK:
@JPN:　許してもらえる時は来るのだろうか……。
@ENG:

@IDX:33042
@OFF:0x5ac0
@SPK:
@JPN:　仕事を始めれば、もう余計なことに頭を回している　余裕はない。
@ENG:

@IDX:33043
@OFF:0x5b0c
@SPK:
@JPN:　御堂さんのことも例外ではなく、きれいさっぱり頭　の中から消えていた。
@ENG:

@IDX:33045
@OFF:0x5c27
@SPK:［悠紀］
@JPN:　おはようございます。
@ENG:

@IDX:33048
@OFF:0x5c7e
@SPK:[\protag]
@JPN:　あれ？　随分早いですね。何かあったんですか？
@ENG:

@IDX:33050
@OFF:0x5cef
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いえ……昨夜、きちんとお礼を言ってなかったので……。
@ENG:

@IDX:33053
@OFF:0x5d5b
@SPK:[\protag]
@JPN:　……礼？　昨夜って、財布の件ですよね？　僕、礼を言われるようなことは何もしてないと思いますけど？
@ENG:

@IDX:33055
@OFF:0x5e00
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いえ、そんなことはありません。最後まで私のことをかばっていただきました。
@ENG:

@IDX:33058
@OFF:0x5e80
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなの、気にする必要はないのに……。
@ENG:

@IDX:33060
@OFF:0x5eeb
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいえ、そういうわけには参りません。何かしていただいたらお礼をする……それが対等な人間関係というものです。
@ENG:

@IDX:33063
@OFF:0x5f8d
@SPK:[\protag]
@JPN:　ま、まあ、そうかもしれませんけど……。
@ENG:

@IDX:33065
@OFF:0x5ff8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それにあの時、凄く嬉しかったです。まさか私の言葉を信じてもらえるとは思ってなかったから。
@ENG:

@IDX:33068
@OFF:0x6088
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:33070
@OFF:0x60d7
@SPK:［悠紀］
@JPN:　なぜ信じられたんですか？　信じてもらえるようなこと、何もしてないのに……。
@ENG:

@IDX:33073
@OFF:0x6159
@SPK:[\protag]
@JPN:　……介抱してくれたでしょう？
@ENG:

@IDX:33075
@OFF:0x6230
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え？　私、そんなこと……。
@ENG:

@IDX:33078
@OFF:0x6282
@SPK:[\protag]
@JPN:　してくれましたよ。初仕事の時、倒れた僕を更衣室で……あの時は、すごく嬉しかったです。
@ENG:

@IDX:33080
@OFF:0x631b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そ、それは……仕事ですから。
@ENG:

@IDX:33083
@OFF:0x636f
@SPK:[\protag]
@JPN:　看護した患者さんに、感謝されたことはないですか？　それと同じですよ。
@ENG:

@IDX:33085
@OFF:0x646e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……それでも、信じてもらえて嬉しかったです。本当にありがとうございました。
@ENG:

@IDX:33088
@OFF:0x64f0
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいえ、どういたしまして……。
@ENG:

@IDX:33089
@OFF:0x6542
@SPK:
@JPN:　本当は、少しだけ御堂さんを疑っていた。
@ENG:

@IDX:33090
@OFF:0x6578
@SPK:
@JPN:　彼女が盗るはずないと思いながら、それでも僅かに　疑念があった。
@ENG:

@IDX:33091
@OFF:0x65c6
@SPK:
@JPN:　……口に出さなかっただけだ。
@ENG:

@IDX:33093
@OFF:0x66ab
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……？　どうされたんですか？
@ENG:

@IDX:33096
@OFF:0x66ff
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、何でもありません。それより、時間大丈夫ですか？
@ENG:

@IDX:33098
@OFF:0x6778
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:33099
@OFF:0x6814
@SPK:
@JPN:　……あっ、もうこんな時間！　申し訳ありません。すぐに着替えてください。
@ENG:

@IDX:33102
@OFF:0x6892
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。では、少しだけ待っていてください。
@ENG:

@IDX:33105
@OFF:0x6981
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　あ、その……おはようございます……。
@ENG:

@IDX:33107
@OFF:0x6a66
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……？　どうかなさったのですか？
@ENG:

@IDX:33110
@OFF:0x6abe
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ……。
@ENG:

@IDX:33111
@OFF:0x6b70
@SPK:
@JPN:　どうかしたかとは、こちらの台詞だ。
@ENG:

@IDX:33112
@OFF:0x6ba2
@SPK:
@JPN:　なぜ御堂さんは、こんなにも明るく挨拶ができるの　だろう？
@ENG:

@IDX:33113
@OFF:0x6bea
@SPK:
@JPN:　昨夜のことなどまるでなかったかのような、屈託の　ない笑顔を浮かべて……。
@ENG:

@IDX:33114
@OFF:0x6c54
@SPK:
@JPN:　しかも、いつもより早くここに来ている。
@ENG:

@IDX:33115
@OFF:0x6c8a
@SPK:
@JPN:　まるで、僕を待っていたかのように……。
@ENG:

@IDX:33116
@OFF:0x6cc0
@SPK:
@JPN:　どういう風の吹き回しだろう……？
@ENG:

@IDX:33118
@OFF:0x6da9
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あの、少しお話があるんですけど……よろしいですか？
@ENG:

@IDX:33121
@OFF:0x6e13
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ……構いませんが……。
@ENG:

@IDX:33123
@OFF:0x6e76
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ここでは何ですので、更衣室で……。
@ENG:

@IDX:33126
@OFF:0x6ed0
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かりました。
@ENG:

@IDX:33129
@OFF:0x7047
@SPK:[\protag]
@JPN:　……何でしょうか？
@ENG:

@IDX:33131
@OFF:0x711c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あの、どうしてもあなたに謝りたくて……昨夜は申し訳ありませんでした……。
@ENG:

@IDX:33134
@OFF:0x719c
@SPK:[\protag]
@JPN:　……いえ。僕の方こそ、今まですみませんでした。御堂さんの気持ちも考えずに……。
@ENG:

@IDX:33136
@OFF:0x72a5
@SPK:［悠紀］
@JPN:　は？
@ENG:

@IDX:33139
@OFF:0x72e1
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さんに迷惑をかけるつもりはなかったんです。ただ普通にあなたと話せたらって……。
@ENG:

@IDX:33141
@OFF:0x7378
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ、ですから……。
@ENG:

@IDX:33144
@OFF:0x73c4
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、もういいんです。僕、これからは馴れ馴れしく話しかけたりしませんから……。
@ENG:

@IDX:33146
@OFF:0x74cd
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そんな……違うんです！
@ENG:

@IDX:33149
@OFF:0x751b
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいんですよ、気を遣ってくれなくても……。それに、そんな風に否定されたら、ますます惨めになる……。
@ENG:

@IDX:33151
@OFF:0x75c2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　だから違うって……。
@ENG:

@IDX:33154
@OFF:0x760e
@SPK:[\protag]
@JPN:　もういいって言ってるじゃないですか、これ以上は……。
@ENG:

@IDX:33156
@OFF:0x7707
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいから黙って人の話を聞いてください！！
@ENG:

@IDX:33159
@OFF:0x7767
@SPK:[\protag]
@JPN:　！？
@ENG:

@IDX:33161
@OFF:0x782a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………あ。
@ENG:

@IDX:33164
@OFF:0x786e
@SPK:[\protag]
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:33166
@OFF:0x78c1
@SPK:［悠紀］
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:33169
@OFF:0x7907
@SPK:[\protag]
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:33171
@OFF:0x79d8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　す、すみません。私ったら……。
@ENG:

@IDX:33174
@OFF:0x7a2e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ビックリした。御堂さんでもそんな大きな声で怒鳴ることあるんですね。
@ENG:

@IDX:33176
@OFF:0x7b33
@SPK:［悠紀］
@JPN:　だ、だって……私の話、ちっとも聞いてくれないから……。
@ENG:

@IDX:33179
@OFF:0x7ba1
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　いや、だから……。
@ENG:

@IDX:33181
@OFF:0x7c74
@SPK:［悠紀］
@JPN:　だから、違うんです。あの……私、これからはあなたと普通にお話ししようと思って……。
@ENG:

@IDX:33184
@OFF:0x7cfe
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんな……無理しなくても……。
@ENG:

@IDX:33186
@OFF:0x7d61
@SPK:［悠紀］
@JPN:　無理なんてしてません。……あなたと別れてからずっと考えてたんです、昨日のことを……。
@ENG:

@IDX:33188
@OFF:0x7dfa
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……信じてもらえて本当は嬉しかった……。嬉しかったけど、正直、戸惑いました。
@ENG:

@IDX:33191
@OFF:0x7e7e
@SPK:[\protag]
@JPN:　やっぱり……迷惑だったんですね……。
@ENG:

@IDX:33193
@OFF:0x7f5d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　もう……お願いだから、最後まで聞いてください。
@ENG:

@IDX:33196
@OFF:0x7fc3
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:33198
@OFF:0x8088
@SPK:［悠紀］
@JPN:　迷惑だなんて、そんなのじゃないんです。ただ……。
@ENG:

@IDX:33201
@OFF:0x80f0
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ただ？
@ENG:

@IDX:33203
@OFF:0x813f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……この人はこんなに私のことを信じてくれてる。それなのに私はあなたを避けてしまってた……。
@ENG:

@IDX:33205
@OFF:0x829e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　自分が恥ずかしく思えました……。私はあなたの信頼に値する人間じゃないのにって……。
@ENG:

@IDX:33208
@OFF:0x8328
@SPK:[\protag]
@JPN:　……じゃあ、昨夜僕を突き放すような言い方をしたのは……。
@ENG:

@IDX:33210
@OFF:0x83a5
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ごめんなさい……あれじゃ子供と一緒ですよね？　なんか頭の中が混乱しちゃって、あなたに失礼なことを口走って……。
@ENG:

@IDX:33213
@OFF:0x844b
@SPK:[\protag]
@JPN:　失礼だなんて、そんな……。
@ENG:

@IDX:33215
@OFF:0x8520
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいえ！　相手を傷つけるようなことを言ってしまったのですから、きちんと謝るのが当然です。そんなことすらできないようでは、人に信じてもらう資格なんてありません。
@ENG:

@IDX:33218
@OFF:0x85f6
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:33220
@OFF:0x86bf
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……今も本当は、自分が人から信頼されるのに相応しい人間だとは考えられません。
@ENG:

@IDX:33221
@OFF:0x879f
@SPK:
@JPN:……でも、私、思ったんです！
@ENG:

@IDX:33223
@OFF:0x87fe
@SPK:［悠紀］
@JPN:　自分で自分のことを恥ずかしいと思うのなら、恥ずかしくない人間になれるように努力すればいいんだって……。
@ENG:

@IDX:33226
@OFF:0x889c
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:33228
@OFF:0x88eb
@SPK:［悠紀］
@JPN:　だから……もしよろしければ、お話ししてくださいませんか？お仕事のことでも、他のことでも、何でも構いませんから……。
@ENG:

@IDX:33231
@OFF:0x8995
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:33233
@OFF:0x89e4
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ！　もちろん看護婦だからとか、そんなのじゃなくって……その、なんて言えばいいのか……。
@ENG:

@IDX:33236
@OFF:0x8a74
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:33238
@OFF:0x8ac3
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……あの……駄目でしょうか？
@ENG:

@IDX:33241
@OFF:0x8b17
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:33242
@OFF:0x8b55
@SPK:
@JPN:　御堂さんの話がこんな内容だとは、正直予想もして　いなかった。
@ENG:

@IDX:33243
@OFF:0x8ba1
@SPK:
@JPN:　お互い思い悩んで、全く逆のことを考えてしまって　いたとは……。
@ENG:

@IDX:33244
@OFF:0x8bef
@SPK:
@JPN:　可笑しくて、自然に笑みが浮かんでしまう。
@ENG:

@IDX:33247
@OFF:0x8c69
@SPK:[\protag]
@JPN:　……プッ。ははははっ。
@ENG:

@IDX:33249
@OFF:0x8d3e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……やっぱり笑われて当然ですよね……あなたにあんなことを言っておいて、今更虫が良すぎますよね……。
@ENG:

@IDX:33252
@OFF:0x8dd8
@SPK:[\protag]
@JPN:　あははははは。
@ENG:

@IDX:33254
@OFF:0x8e2b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……ごめんなさい。私、またあなたに失礼なことをして……。
@ENG:

@IDX:33257
@OFF:0x8e9b
@SPK:[\protag]
@JPN:　ははは……ち、違うんですよ。あはははは……。
@ENG:

@IDX:33259
@OFF:0x8f0c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいんです。自分でも厚かましいと思いますから……。
@ENG:

@IDX:33262
@OFF:0x8f76
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいから黙って人の話を聞いてください！！
@ENG:

@IDX:33264
@OFF:0x905d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　！？
@ENG:

@IDX:33267
@OFF:0x9099
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さん、さっき自分で言ったんですよ？　人の話は最後まで聞けって。
@ENG:

@IDX:33269
@OFF:0x9120
@SPK:［悠紀］
@JPN:　で、でも……。
@ENG:

@IDX:33272
@OFF:0x9166
@SPK:[\protag]
@JPN:　……僕も昨夜考えたんですよ。御堂さんが僕を避けてるなら、こちらから話しかけるのも迷惑だろう……って。
@ENG:

@IDX:33274
@OFF:0x9285
@SPK:［悠紀］
@JPN:　じゃあ、お互いに逆のことを……？
@ENG:

@IDX:33277
@OFF:0x92dd
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。二人とも相手に言われたことで悩んだ結果、行動が逆になってたんです。可笑しいでしょう？
@ENG:

@IDX:33279
@OFF:0x93fa
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……クスッ。
@ENG:

@IDX:33282
@OFF:0x943e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……プッ。
@ENG:

@IDX:33284
@OFF:0x9503
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスクスクスクス……。
@ENG:

@IDX:33287
@OFF:0x9551
@SPK:[\protag]
@JPN:　あははははははは……。
@ENG:

@IDX:33289
@OFF:0x95ac
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ……でも本当に変な話……じゃあ、どうしましょうか？話すのはやめにしますか？
@ENG:

@IDX:33292
@OFF:0x9634
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっ？　そ、そんな……。
@ENG:

@IDX:33294
@OFF:0x9691
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスクス……冗談ですよ。あなたが避けようとしても、私の方から話しかけます。
@ENG:

@IDX:33295
@OFF:0x970f
@SPK:
@JPN:　……こんな風にまた御堂さんと話ができるなんて、　昨夜は考えられなかった。
@ENG:

@IDX:33296
@OFF:0x9767
@SPK:
@JPN:　気のせいか、笑顔も今までより心持ち柔らかい。
@ENG:

@IDX:33297
@OFF:0x97a3
@SPK:
@JPN:　これが、彼女本来の姿なのだろう。
@ENG:

@IDX:33299
@OFF:0x9890
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ、大変！　もうすぐ８時過ぎちゃいます！
@ENG:

@IDX:33302
@OFF:0x98f0
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　……本当だ！　すみません、すぐ着替えますから……。
@ENG:

@IDX:33304
@OFF:0x99e3
@SPK:［悠紀］
@JPN:　じゃあ私、外で待ってます。
@ENG:

@IDX:33307
@OFF:0x9a35
@SPK:[\protag]
@JPN:　お願いします。
@ENG:

@IDX:33308
@OFF:0x9a95
@SPK:
@JPN:　更衣室には御堂さんの香りだけが残された。
@ENG:

@IDX:33309
@OFF:0x9acd
@SPK:
@JPN:　僕はその香りを心地よく感じながら、ロッカーから　ツナギを取り出した。
@ENG:

@IDX:33312
@OFF:0x9bfa
@SPK:[\protag]
@JPN:　お待たせしました。もういいですよ。
@ENG:

@IDX:33314
@OFF:0x9c61
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ、はい……失礼します。
@ENG:

@IDX:33315
@OFF:0x9d17
@SPK:
@JPN:では、早速本日の説明を始めたいと思いますが……よろしいですか？
@ENG:

@IDX:33318
@OFF:0x9d8b
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、お願いします。
@ENG:

@IDX:33320
@OFF:0x9de4
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……本日洗っていただくのは男性、数は１体です。傷があるという報告は受けてません。
@ENG:

@IDX:33323
@OFF:0x9e6c
@SPK:[\protag]
@JPN:　……昨日もそんなことを言って、火傷がありましたよ？
@ENG:

@IDX:33325
@OFF:0x9ee3
@SPK:［悠紀］
@JPN:　今回は、こちらからも聞いてみました。傷に関しては、ほんの些細なもの以外ないそうです。
@ENG:

@IDX:33328
@OFF:0x9f6f
@SPK:[\protag]
@JPN:　些細なもの？
@ENG:

@IDX:33330
@OFF:0x9fc0
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい。見せてはいただけませんでしたが、小さな擦り傷が背中にある程度だそうです。
@ENG:

@IDX:33332
@OFF:0xa053
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それから注意事項として、高齢で骨が脆くなっているから気をつけるように、特に肩を……との伝言がありました。
@ENG:

@IDX:33335
@OFF:0xa0f3
@SPK:[\protag]
@JPN:　特に肩を？　それってもしかして……あれ？　でも、報告はしなかったはずじゃ……。
@ENG:

@IDX:33337
@OFF:0xa1fc
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ。でも職員の方、みなさん知ってらっしゃいましたよ？
@ENG:

@IDX:33340
@OFF:0xa26a
@SPK:[\protag]
@JPN:　さては……鏑木さんだな。あんな顔して意外と口が軽いんだな……。
@ENG:

@IDX:33342
@OFF:0xa363
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ……前科があるとつらいですね？
@ENG:

@IDX:33345
@OFF:0xa3bf
@SPK:[\protag]
@JPN:　うっ、御堂さんまでそんなことを……。いくら僕でも、何度も同じ失敗は繰り返しませんよ。
@ENG:

@IDX:33347
@OFF:0xa458
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスクス……でも、油断は禁物ですよ？
@ENG:

@IDX:33350
@OFF:0xa4b4
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、もちろんです。他に何かありますか？
@ENG:

@IDX:33352
@OFF:0xa597
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいえ、特には聞いておりません。
@ENG:

@IDX:33353
@OFF:0xa64f
@SPK:
@JPN:ですが……。
@ENG:

@IDX:33356
@OFF:0xa691
@SPK:[\protag]
@JPN:　……？　どうしたんですか？
@ENG:

@IDX:33358
@OFF:0xa766
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいえ、何でもありません……では、気をつけて作業に臨んでください。
@ENG:

@IDX:33359
@OFF:0xa7f4
@SPK:
@JPN:　高齢だから骨が脆い……。
@ENG:

@IDX:33360
@OFF:0xa81c
@SPK:
@JPN:　そんなこと、事前の注意がなければ気づかなかった　だろう。
@ENG:

@IDX:33361
@OFF:0xa864
@SPK:
@JPN:　……肩のことはともかくとして、こういう情報は、　非常にありがたい。
@ENG:

@IDX:33362
@OFF:0xa8b6
@SPK:
@JPN:　いつもこんな風に、有益な情報がもらえればいいの　だけれど……。
@ENG:

@IDX:33363
@OFF:0xa904
@SPK:
@JPN:　昨日や一昨日なんかは……。
@ENG:

@IDX:33364
@OFF:0xa940
@SPK:
@JPN:　……っと、愚痴ってても仕方がないか。
@ENG:

@IDX:33365
@OFF:0xa974
@SPK:
@JPN:　今日はきちんと情報がもらえたんだ。
@ENG:

@IDX:33366
@OFF:0xa9a6
@SPK:
@JPN:　これからもきっとそうなるだろう……。
@ENG:

@IDX:33367
@OFF:0xaac5
@SPK:
@JPN:　床を洗い終え、死体の引き上げにかかる。
@ENG:

@IDX:33368
@OFF:0xaafb
@SPK:
@JPN:　いつものように棒で突いて、死体を浮上させる。
@ENG:

@IDX:33369
@OFF:0xab37
@SPK:
@JPN:　……なんなく成功。
@ENG:

@IDX:33370
@OFF:0xab59
@SPK:
@JPN:　当たり前だ。いくら僕でもこんなこと失敗するわけ　がない。
@ENG:

@IDX:33371
@OFF:0xaba1
@SPK:
@JPN:　液面に立った波を透かして、徐々に浮かび上がって　くる死体の影が見える。
@ENG:

@IDX:33372
@OFF:0xac7b
@SPK:
@JPN:　浮かんできたのは、信じがたいものだった。
@ENG:

@IDX:33373
@OFF:0xacb3
@SPK:
@JPN:　高齢の男性というのは間違いない。
@ENG:

@IDX:33374
@OFF:0xace3
@SPK:
@JPN:　確かに、目立った傷もない。
@ENG:

@IDX:33375
@OFF:0xad0d
@SPK:
@JPN:　そこまでは、御堂さんの言った通りだ。
@ENG:

@IDX:33376
@OFF:0xad4f
@SPK:
@JPN:　だがその言葉から想像していた姿とは、あまりにも　かけ離れている。
@ENG:

@IDX:33377
@OFF:0xad9f
@SPK:
@JPN:　朽ち木のように痩せ細った手足、それとは対照的に　膨らんだ腹、全身に浮かぶシミや皺。
@ENG:

@IDX:33378
@OFF:0xae01
@SPK:
@JPN:　これが、高齢の死体に共通する姿なのか？
@ENG:

@IDX:33379
@OFF:0xae37
@SPK:
@JPN:　……どう考えても違うだろう。
@ENG:

@IDX:33380
@OFF:0xae75
@SPK:
@JPN:　これだけでも充分酷いが、信じられないというほど　ではない。
@ENG:

@IDX:33381
@OFF:0xaebf
@SPK:
@JPN:　本当に信じられないのは、その表情……。
@ENG:

@IDX:33382
@OFF:0xb051
@SPK:
@JPN:　　　　　　　　……これだ。
@ENG:

@IDX:33383
@OFF:0xb089
@SPK:
@JPN:　眼球が飛び出すのではないかと言うほど眦が大きく　裂け、顔全体が引き攣るように歪んでいる。
@ENG:

@IDX:33384
@OFF:0xb0f1
@SPK:
@JPN:　頬の筋肉に引っ張られた口元は、めくれ上がった唇　の下に歯茎すら見える。
@ENG:

@IDX:33385
@OFF:0xb147
@SPK:
@JPN:　苦悶と恐怖……。
@ENG:

@IDX:33386
@OFF:0xb167
@SPK:
@JPN:　死体の表情からは、その二つしか感じられない。
@ENG:

@IDX:33387
@OFF:0xb211
@SPK:
@JPN:　時間が凍りついてしまったような感覚……。
@ENG:

@IDX:33388
@OFF:0xb249
@SPK:
@JPN:　その感覚から解放されたのは、死体がホルマリンに　沈み、見えにくくなってからだ。
@ENG:

@IDX:33389
@OFF:0xb2bf
@SPK:
@JPN:　なぜ、こんな状態で送るのだろう？
@ENG:

@IDX:33390
@OFF:0xb2ef
@SPK:
@JPN:　昨日の遺体はまだ諦められる。
@ENG:

@IDX:33391
@OFF:0xb31b
@SPK:
@JPN:　火傷は治しようがないし、あの状態でも使えると上　の人が判断したのならば仕方がない。
@ENG:

@IDX:33392
@OFF:0xb38d
@SPK:
@JPN:　だが、表情くらいは修正できるはずだ。
@ENG:

@IDX:33393
@OFF:0xb3c1
@SPK:
@JPN:　もしできないにしても、連絡くらいあってもいいの　ではないか？
@ENG:

@IDX:33394
@OFF:0xb40d
@SPK:
@JPN:　どう考えても、手を抜いているとしか思えない。
@ENG:

@IDX:33395
@OFF:0xb464
@SPK:
@JPN:　目が開いている程度なら、まだ何とかできた。
@ENG:

@IDX:33396
@OFF:0xb49e
@SPK:
@JPN:　だが、こんなに歪んだ表情を修正する方法など思い　浮かばない。
@ENG:

@IDX:33397
@OFF:0xb4ea
@SPK:
@JPN:　……やっぱり、このまま洗うしかないのか？
@ENG:

@IDX:33398
@OFF:0xb542
@SPK:
@JPN:　目が開いてる程度なら、まだ何とか納得できる。
@ENG:

@IDX:33399
@OFF:0xb57e
@SPK:
@JPN:　そのくらい、彼らにとって何ともないのだろう。
@ENG:

@IDX:33400
@OFF:0xb5ba
@SPK:
@JPN:　だが、こんな歪んだ表情は絶対に普通じゃない。
@ENG:

@IDX:33401
@OFF:0xb5f6
@SPK:
@JPN:　それとも、これも鏑木さんたち職員にとっては普通　なのか？
@ENG:

@IDX:33402
@OFF:0xb650
@SPK:
@JPN:　……やるしかない。
@ENG:

@IDX:33403
@OFF:0xb672
@SPK:
@JPN:　諦観と脱力のため息をつくと、道具を手にして再び　先程の死体を引き上げにかかった。
@ENG:

@IDX:33404
@OFF:0xb75a
@SPK:
@JPN:　床に上げた死体は、当然何も変わってない。
@ENG:

@IDX:33405
@OFF:0xb792
@SPK:
@JPN:　顔も身体も、まるで地獄絵の餓鬼を思わせるほどの　様相を見せている。
@ENG:

@IDX:33406
@OFF:0xb7f6
@SPK:
@JPN:　何度見ても、見慣れることができない。
@ENG:

@IDX:33407
@OFF:0xb82a
@SPK:
@JPN:　いや、繰り返し見続ければ、きっと気が変になって　しまうだろう。
@ENG:

@IDX:33408
@OFF:0xb886
@SPK:
@JPN:　……もう始めよう。
@ENG:

@IDX:33409
@OFF:0xb8a8
@SPK:
@JPN:　同じ部屋にいると考えただけで、心臓が痛いほどに　強く脈打っている。
@ENG:

@IDX:33410
@OFF:0xb8fa
@SPK:
@JPN:　このまま、今すぐ心臓が止まったとしても、なんの　不思議もない。
@ENG:

@IDX:33411
@OFF:0xb948
@SPK:
@JPN:　もう一度大きく息をつくと、迷いを振りきるように　作業の続きを開始した……。
@ENG:

@IDX:33412
@OFF:0xba7f
@SPK:
@JPN:　作業が終わると鏑木さんに連絡をして、部屋の隅で　ただじっと天井を見つめる。
@ENG:

@IDX:33413
@OFF:0xbae9
@SPK:
@JPN:　床に目を向ければ、先程まで僕が洗っていた死体が　ある。
@ENG:

@IDX:33414
@OFF:0xbb2f
@SPK:
@JPN:　死に際の苦悶を面に張りつけ、宙を睨み続けている　死体が……。
@ENG:

@IDX:33415
@OFF:0xbc01
@SPK:
@JPN:　皺とシミに覆われた、年老いた死体……。
@ENG:

@IDX:33416
@OFF:0xbc37
@SPK:
@JPN:　まるで骨に皮を被せただけのように痩せ細った腕、　それとは対照的に膨らんだ腹。
@ENG:

@IDX:33417
@OFF:0xbc93
@SPK:
@JPN:　今まで老いを醜いと思ったことはないが、今日から　認識が変わってしまいそうだ。
@ENG:

@IDX:33419
@OFF:0xbe00
@SPK:［鏑木］
@JPN:　どうした？　また随分疲れているようだが？
@ENG:

@IDX:33422
@OFF:0xbe60
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、疲れました……。
@ENG:

@IDX:33424
@OFF:0xbebb
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ふぅ……もう１週間になるんだぞ？　俺はこのくらいの時期にはかなり慣れていたぞ？
@ENG:

@IDX:33427
@OFF:0xbf41
@SPK:[\protag]
@JPN:　急にこんな……普通じゃないものばかり来るようになったら、慣れることなんてできませんよ……。
@ENG:

@IDX:33429
@OFF:0xbfe0
@SPK:［鏑木］
@JPN:　普通じゃない？　それは、これのことか？
@ENG:

@IDX:33432
@OFF:0xc03e
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ……高齢というから多少の覚悟はしていましたが、まさかあんな表情とは……。
@ENG:

@IDX:33434
@OFF:0xc0cf
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ、何だそっちのことか。てっきり俺は、ジジイだから嫌だとでも言い出すのかと思ったぞ。
@ENG:

@IDX:33437
@OFF:0xc15d
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうじゃありませんよ。あの表情ですよ。あんなのでも普通の死体だって言えるんですか？
@ENG:

@IDX:33439
@OFF:0xc1f4
@SPK:［鏑木］
@JPN:　アレは無理だ。消しようがない。
@ENG:

@IDX:33442
@OFF:0xc24a
@SPK:[\protag]
@JPN:　なぜですか？　今までは穏やかな表情ばかりで……。
@ENG:

@IDX:33444
@OFF:0xc2bf
@SPK:［鏑木］
@JPN:　いいか？　筋肉に力を入れた状態で即死した場合は、その状態で死後硬直が始まっちまうんだ。そうなったら硬直が解けるまで待つしかない。
@ENG:

@IDX:33447
@OFF:0xc377
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、それまで待ってから洗えば……。
@ENG:

@IDX:33449
@OFF:0xc3e2
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ダメだ。
@ENG:

@IDX:33452
@OFF:0xc422
@SPK:[\protag]
@JPN:　ど、どうしてですか？
@ENG:

@IDX:33454
@OFF:0xc47b
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そんなことしてたら死体が腐っちまうぞ？　硬直が解けるのは筋肉が腐敗するからだからな。それともお前は腐った死体を洗いたいのか？
@ENG:

@IDX:33457
@OFF:0xc52f
@SPK:[\protag]
@JPN:　……いいえ。
@ENG:

@IDX:33459
@OFF:0xc580
@SPK:［鏑木］
@JPN:　だろう？　だったら我慢するんだな。お前は今まで若い女の方が多かったんだ。今日のはそのツケだとでも思ってくれ。
@ENG:

@IDX:33460
@OFF:0xc62e
@SPK:
@JPN:　ツケ？　ツケを支払わなければならないほど、いい　思いはしていない。
@ENG:

@IDX:33461
@OFF:0xc680
@SPK:
@JPN:　……それどころか、毎日必死で洗ってきた。
@ENG:

@IDX:33462
@OFF:0xc6b8
@SPK:
@JPN:　今日の死体を、ツケなどと思えるはずがない。
@ENG:

@IDX:33463
@OFF:0xc702
@SPK:
@JPN:　それでも、一応は納得できた。
@ENG:

@IDX:33464
@OFF:0xc72e
@SPK:
@JPN:　死後硬直が解けるのは、筋肉が腐るから……。
@ENG:

@IDX:33465
@OFF:0xc768
@SPK:
@JPN:　腐った死体を洗わされるくらいなら、今日の死体の　方がマシだ。
@ENG:

@IDX:33467
@OFF:0xc863
@SPK:［鏑木］
@JPN:　おい、確認が終わったぞ。
@ENG:

@IDX:33470
@OFF:0xc8b3
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ……ありがとうございます。で、どうでしたか？
@ENG:

@IDX:33472
@OFF:0xc926
@SPK:［鏑木］
@JPN:　きれいに洗えている。どこにも問題はないな。
@ENG:

@IDX:33475
@OFF:0xc988
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……では、もう帰っても？
@ENG:

@IDX:33477
@OFF:0xc9ef
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ。ゆっくり休め。
@ENG:

@IDX:33480
@OFF:0xca3b
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、失礼します。
@ENG:

@IDX:33483
@OFF:0xcb87
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さんですか？　どうぞ。
@ENG:

@IDX:33485
@OFF:0xcc84
@SPK:［悠紀］
@JPN:　失礼します。報告書にサインをいただきに参りました。
@ENG:

@IDX:33488
@OFF:0xccee
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あの……さっきの話なんですけど……。
@ENG:

@IDX:33490
@OFF:0xcd5b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　申し訳ありませんが、時間の余裕がございません。先にサインをしていただけませんか？
@ENG:

@IDX:33493
@OFF:0xcde3
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい……。
@ENG:

@IDX:33494
@OFF:0xce25
@SPK:
@JPN:　取りつく島もないとは、まさにこのことだ。
@ENG:

@IDX:33495
@OFF:0xce5d
@SPK:
@JPN:　初めて会った頃のように、口調が素っ気なくなって　しまっている。
@ENG:

@IDX:33496
@OFF:0xceab
@SPK:
@JPN:　……もしかすると、あの頃より上かもしれない。
@ENG:

@IDX:33499
@OFF:0xcf23
@SPK:[\protag]
@JPN:　……終わりました。
@ENG:

@IDX:33501
@OFF:0xcf7a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　では、拝見いたします……問題はなかったようですね？
@ENG:

@IDX:33504
@OFF:0xcfe4
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい、特には……。
@ENG:

@IDX:33506
@OFF:0xd03b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですか。では、私はこれで……。
@ENG:

@IDX:33509
@OFF:0xd0bf
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ、待って！　僕の話も聞いてください！
@ENG:

@IDX:33511
@OFF:0xd198
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……そう言えば、先程も仰ってましたね。何でしょう？　手短にお願いします。
@ENG:

@IDX:33514
@OFF:0xd218
@SPK:[\protag]
@JPN:　ミーティングの時に御堂さんから目を逸らしていたの、あれは疑っていたからじゃないんです。
@ENG:

@IDX:33516
@OFF:0xd2b3
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……では、なぜ私の方を見ようとしなかったんですか？
@ENG:

@IDX:33519
@OFF:0xd31d
@SPK:[\protag]
@JPN:　昨夜、最後までかばうことができなかったから……。それで、御堂さんが怒ってるんじゃないかと思ったんです。
@ENG:

@IDX:33521
@OFF:0xd43e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　私が？　……私、怒ったりしてませんよ。
@ENG:

@IDX:33524
@OFF:0xd49c
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、普段とは違って見えたから……。
@ENG:

@IDX:33526
@OFF:0xd57b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……昨夜も言いませんでしたか？　途中まででもかばってくれて嬉しかったって……。
@ENG:

@IDX:33529
@OFF:0xd601
@SPK:[\protag]
@JPN:　それだけの理由で？
@ENG:

@IDX:33531
@OFF:0xd658
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ。あの状況でかばってもらえたら、それで充分です。
@ENG:

@IDX:33534
@OFF:0xd6c4
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうだったんですか……。
@ENG:

@IDX:33536
@OFF:0xd79b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　でも、さっきはちょっと悲しかったです……私のこと、避けているように見えたから……。
@ENG:

@IDX:33539
@OFF:0xd825
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみません……。
@ENG:

@IDX:33541
@OFF:0xd8f0
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ、いいえ。私が勝手に勘違いしただけなんですから。それにもう誤解も解けました。
@ENG:

@IDX:33544
@OFF:0xd976
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう言ってもらえると助かります。
@ENG:

@IDX:33546
@OFF:0xda51
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いえ、こちらこそ……では私、報告書を提出してきますね。
@ENG:

@IDX:33549
@OFF:0xdabf
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、よろしくお願いします。
@ENG:

@IDX:33551
@OFF:0xdb1e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　では、また明日……。
@ENG:

@IDX:33552
@OFF:0xdb7e
@SPK:
@JPN:　誤解が解けて、本当に良かった……。
@ENG:

@IDX:33553
@OFF:0xdbb0
@SPK:
@JPN:　あのままだと、毎日のミーティングが針のむしろに　なっていただろう。
@ENG:

@IDX:33554
@OFF:0xdc02
@SPK:
@JPN:　自業自得とは言え、それはあまりにつらすぎる。
@ENG:

@IDX:33555
@OFF:0xdc3e
@SPK:
@JPN:　ただでさえ、ここ数回の遺体の様相は、僕の精神に　多大な負担をかけている。
@ENG:

@IDX:33556
@OFF:0xdc96
@SPK:
@JPN:　せめて、彼女との会話ぐらいには安息がなければ、　それこそ神経が参ってしまうに違いない。
@ENG:

@IDX:33557
@OFF:0xdd10
@SPK:
@JPN:　特に、今日のあの死体は堪えた……。
@ENG:

@IDX:33558
@OFF:0xddc6
@SPK:
@JPN:　苦痛に満ちた無慈悲な死を与えた何者かを。
@ENG:

@IDX:33559
@OFF:0xddfe
@SPK:
@JPN:　いやそれこそ、この世の全てを。
@ENG:

@IDX:33560
@OFF:0xde2c
@SPK:
@JPN:　そして……己の骸を洗っている、この僕を。
@ENG:

@IDX:33564
@OFF:0xdec0
@SPK:　憎み、
@JPN:呪うかのような表情……。
@ENG:

@IDX:33565
@OFF:0xdf54
@SPK:
@JPN:　……醜く歪んだあの顔。
@ENG:

@IDX:33566
@OFF:0xdf7a
@SPK:
@JPN:　僕は一生、忘れることができないだろう……。
@ENG:

@IDX:33569
@OFF:0xe04a
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………………………。
@ENG:

@IDX:33572
@OFF:0xe0c2
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………………………。
@ENG:

@IDX:33574
@OFF:0xe147
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……御堂ですが……よろしいでしょうか？
@ENG:

@IDX:33577
@OFF:0xe1a5
@SPK:[\protag]
@JPN:　え…………！　あ、はい！　どうぞ！
@ENG:

@IDX:33579
@OFF:0xe20c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　失礼します……。
@ENG:

@IDX:33581
@OFF:0xe2f9
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あの……どうかなさったんですか？
@ENG:

@IDX:33584
@OFF:0xe351
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ……いや……ボーッとしていただけです。
@ENG:

@IDX:33586
@OFF:0xe3be
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですか？　でも、顔色が……。
@ENG:

@IDX:33589
@OFF:0xe416
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみません。先に必要なことを終わらせたいんです……お願いします。
@ENG:

@IDX:33591
@OFF:0xe519
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……はい……では、こちらの報告書にサインをお願いします。
@ENG:

@IDX:33592
@OFF:0xe585
@SPK:
@JPN:　手渡された報告書に目を通しながら、時折御堂さん　に視線を送る。
@ENG:

@IDX:33593
@OFF:0xe5d3
@SPK:
@JPN:　俯き、悲しそうな表情……。
@ENG:

@IDX:33594
@OFF:0xe5fd
@SPK:
@JPN:　いくら疲れていたからといっても、キツイ言い方を　してしまった。
@ENG:

@IDX:33597
@OFF:0xe687
@SPK:[\protag]
@JPN:　ごめんなさい……。心配してくれたのに、あんな言い方をしてしまって……。
@ENG:

@IDX:33599
@OFF:0xe788
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいんですよ。疲れからくる苛立ちは、私にも経験がありますから。
@ENG:

@IDX:33601
@OFF:0xe881
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それより、サインは終わりましたか？
@ENG:

@IDX:33604
@OFF:0xe8db
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい……どうぞ。
@ENG:

@IDX:33606
@OFF:0xe930
@SPK:［悠紀］
@JPN:　では、拝見します……
@ENG:

@IDX:33607
@OFF:0xe9d8
@SPK:
@JPN:あら？　何もなかったんですか？
@ENG:

@IDX:33610
@OFF:0xea2c
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。
@ENG:

@IDX:33612
@OFF:0xeaed
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ですが、そんなに疲れてらっしゃるから……私、きっと何かがあったんだと……。
@ENG:

@IDX:33615
@OFF:0xeb6f
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいえ、本当に何もありませんでしたよ。ただ、死体の表情がちょっと酷かったってだけで……。
@ENG:

@IDX:33617
@OFF:0xec82
@SPK:［悠紀］
@JPN:　死体の表情が？　ですが、断末魔の表情だったわけでは……。
@ENG:

@IDX:33620
@OFF:0xecf2
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:33622
@OFF:0xedbb
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……もしかして、本当にそうだったんですか？
@ENG:

@IDX:33625
@OFF:0xee1d
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。断末魔の表情でした。
@ENG:

@IDX:33627
@OFF:0xee7c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そ、そんな……
@ENG:

@IDX:33628
@OFF:0xef1e
@SPK:
@JPN:ごめんなさい！　思い出させてしまって……。
@ENG:

@IDX:33631
@OFF:0xef7e
@SPK:[\protag]
@JPN:　気にしないでください。思い出すも何も、まだほとんど忘れられていませんから。
@ENG:

@IDX:33633
@OFF:0xf00d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……そんなに酷い表情だったんですか？
@ENG:

@IDX:33636
@OFF:0xf069
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、まあ……よっぽど苦しかったんでしょうね。どうするとあんな表情になるのか、想像もできませんから。
@ENG:

@IDX:33638
@OFF:0xf112
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そんなに……でも、それなら報告した方がいいのでは？
@ENG:

@IDX:33641
@OFF:0xf17c
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、その必要はありませんよ。あの表情を見ても鏑木さんは普通のことのように話していましたしね。
@ENG:

@IDX:33643
@OFF:0xf2db
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうなんですか？
@ENG:

@IDX:33646
@OFF:0xf323
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、酷い表情だと感じてしまうのは、たぶん僕がまだ慣れていないせいなんだと思います。
@ENG:

@IDX:33648
@OFF:0xf432
@SPK:［悠紀］
@JPN:　でも……。
@ENG:

@IDX:33651
@OFF:0xf474
@SPK:[\protag]
@JPN:　鏑木さん曰く、今まで若い女性の死体ばっかりだったからそのツケだろうって。
@ENG:

@IDX:33653
@OFF:0xf501
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そんな……。
@ENG:

@IDX:33656
@OFF:0xf545
@SPK:[\protag]
@JPN:　それに、死後硬直が解けて腐った死体を洗うよりはマシだろうとも言われました。
@ENG:

@IDX:33658
@OFF:0xf5d4
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:33661
@OFF:0xf616
@SPK:[\protag]
@JPN:　本当にいいんですってば。それより、もっと明るい話題にしませんか？
@ENG:

@IDX:33663
@OFF:0xf711
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですね。
@ENG:

@IDX:33664
@OFF:0xf7b1
@SPK:
@JPN:あ、でも、そろそろ報告書を届けないと……。
@ENG:

@IDX:33667
@OFF:0xf811
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……なら気にしないで行ってください。お仕事ですから、そっちの方が重要です。
@ENG:

@IDX:33669
@OFF:0xf920
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ごめんなさい。お話につき合えなくて……それでは、私はこれで……。
@ENG:

@IDX:33670
@OFF:0xf9b8
@SPK:
@JPN:　御堂さんにも言ったように、いまだに死体の表情が　焼きついて離れない。
@ENG:

@IDX:33671
@OFF:0xfa90
@SPK:
@JPN:　苦痛に満ちた無慈悲な死を与えた何者かを。
@ENG:

@IDX:33672
@OFF:0xfac8
@SPK:
@JPN:　いやそれこそ、この世の全てを。
@ENG:

@IDX:33673
@OFF:0xfaf6
@SPK:
@JPN:　そして……己の骸を洗っている、この僕を。
@ENG:

@IDX:33677
@OFF:0xfb8a
@SPK:　憎み、
@JPN:呪うかのような表情……。
@ENG:

@IDX:33678
@OFF:0xfc1e
@SPK:
@JPN:　……醜く歪んだあの顔。
@ENG:

@IDX:33679
@OFF:0xfc44
@SPK:
@JPN:　もしかしたら、一生忘れられないかもしれない。
@ENG:

@IDX:33680
@OFF:0xfc80
@SPK:
@JPN:　少なくとも、ここにいる限りは……。
@ENG:

@IDX:33681
@OFF:0xfd81
@SPK:
@JPN:　……最近はなぜ、あんな遺体が来るのだろう？
@ENG:

@IDX:33682
@OFF:0xfdbb
@SPK:
@JPN:　どうしても部屋に真っ直ぐ帰る気が起きず、中庭の　ベンチでぼんやりとしている。
@ENG:

@IDX:33683
@OFF:0xfe27
@SPK:
@JPN:　仰げば、幾分高くなった澄み切った青空。
@ENG:

@IDX:33684
@OFF:0xfe5d
@SPK:
@JPN:　深緑に茂る木々は、夏の陽光に、短い影を作る。
@ENG:

@IDX:33685
@OFF:0xfe99
@SPK:
@JPN:　辺りに目をやれば、そこには、平和そのものという　顔で思い思いの時を過ごす人々の姿。
@ENG:

@IDX:33686
@OFF:0xff09
@SPK:
@JPN:　幸せそうな笑顔を見せる彼らは、僕の仕事のことを　知らない。
@ENG:

@IDX:33687
@OFF:0xff53
@SPK:
@JPN:　明るい日差しの下で過ごす彼らには、地下でのあの　作業は知り得ない。
@ENG:

@IDX:33688
@OFF:0xffab
@SPK:
@JPN:　日常を生きる彼らになんか、今の僕のこの気持ちは　分かるはずがない。
@ENG:

@IDX:33689
@OFF:0x10011
@SPK:
@JPN:　……どうしてあんな死体ばかりが続くのだろう？
@ENG:

@IDX:33690
@OFF:0x100e1
@SPK:
@JPN:　一昨日は、目が開いていた。
@ENG:

@IDX:33691
@OFF:0x1018d
@SPK:
@JPN:　昨日は、酷い火傷を負っていた。
@ENG:

@IDX:33692
@OFF:0x1023d
@SPK:
@JPN:　そして今日は……。
@ENG:

@IDX:33693
@OFF:0x102d1
@SPK:
@JPN:　……明日も、あんな死体が、続くの、か？
@ENG:

@IDX:33694
@OFF:0x103cc
@SPK:
@JPN:　あんな死体を、僕は、また、洗うのか？
@ENG:

@IDX:33695
@OFF:0x104c5
@SPK:
@JPN:　なぜ僕が、あんな死体を、洗わなければならない？　
@ENG:

@IDX:33696
@OFF:0x105ca
@SPK:
@JPN:　どうして僕が……？
@ENG:

@IDX:33697
@OFF:0x10665
@SPK:
@JPN:　どうして僕だけが、こんな思いを……？
@ENG:

@IDX:33699
@OFF:0x106f5
@SPK:［女の声］
@JPN:　あらあら、随分お疲れのようね？
@ENG:

@IDX:33702
@OFF:0x1074b
@SPK:[\protag]
@JPN:　え！？
@ENG:

@IDX:33705
@OFF:0x108bb
@SPK:[\protag]
@JPN:　副院長と……御堂さん？　ど、どうして？
@ENG:

@IDX:33707
@OFF:0x10926
@SPK:［千草］
@JPN:　ちょっと話を聞きたくてね。ナースの内情を知るには、ナースに聞くのが一番でしょう？
@ENG:

@IDX:33709
@OFF:0x109bb
@SPK:［千草］
@JPN:　それとも、私たちが一緒にいるのは変かしら？
@ENG:

@IDX:33712
@OFF:0x10a1d
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ……。
@ENG:

@IDX:33713
@OFF:0x10a5d
@SPK:
@JPN:　……はっきり言っておかしい。
@ENG:

@IDX:33714
@OFF:0x10a89
@SPK:
@JPN:　昨夜あれだけ疑っておきながら、何事もなかったか　のように御堂さんと……？
@ENG:

@IDX:33715
@OFF:0x10ae1
@SPK:
@JPN:　……いや、そうでもなさそうだ。
@ENG:

@IDX:33716
@OFF:0x10b0f
@SPK:
@JPN:　楽しそうなのは副院長だけで、御堂さんは最初から　俯いたままだ。
@ENG:

@IDX:33718
@OFF:0x10ba6
@SPK:［千草］
@JPN:　で、疲れの原因は何？　まさか、御堂さんに精気を吸い取られたのかしら？
@ENG:

@IDX:33720
@OFF:0x10d59
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ち、違います！　私、そんなことしてません……。
@ENG:

@IDX:33722
@OFF:0x10dcc
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、してあげてないの？　昨夜、あんなにかばってもらったのに……ちょっと酷いんじゃないかしら？
@ENG:

@IDX:33725
@OFF:0x10f90
@SPK:[\protag]
@JPN:　ぼ、僕は別に、そんなつもりでかばったわけじゃ……。
@ENG:

@IDX:33727
@OFF:0x11012
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、して欲しくないの？　それとも……私にしてもらってるからいいの？
@ENG:

@IDX:33729
@OFF:0x111c9
@SPK:［悠紀］
@JPN:　えっ？　じゃ、じゃあ、副院長先生と……？
@ENG:

@IDX:33732
@OFF:0x11229
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、それは、その……。
@ENG:

@IDX:33734
@OFF:0x113b6
@SPK:［千草］
@JPN:　隠す必要なんかないでしょう？　若いんだもの、そういうことをしたがって当然だわ。
@ENG:

@IDX:33736
@OFF:0x11577
@SPK:［悠紀］
@JPN:　で、でも……あの……。
@ENG:

@IDX:33738
@OFF:0x115d2
@SPK:［千草］
@JPN:　彼はオトコで、私はオンナ。そういう関係になってもおかしくはないでしょう？　御堂さんも、この程度のことでいちいち驚かないでちょうだい。
@ENG:

@IDX:33740
@OFF:0x117cd
@SPK:［悠紀］
@JPN:　は、はい……申し訳ございません。
@ENG:

@IDX:33742
@OFF:0x11960
@SPK:［千草］
@JPN:　まあいいわ……それよりどうなの？　御堂さんとしたいの？　したくないの？　あなたがはっきりしないと、彼女も反応に困るでしょう？
@ENG:

@IDX:33744
@OFF:0x11a3f
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、したくないの？　もしかして、最近流行りのＥＤ？
@ENG:

@IDX:33747
@OFF:0x11aab
@SPK:[\protag]
@JPN:　こ、この年でそんなわけないでしょう！？
@ENG:

@IDX:33749
@OFF:0x11b16
@SPK:［千草］
@JPN:　あら？　知らないの？　最近はあなたくらいの年で役立たずになっちゃう人もいるのよ。
@ENG:

@IDX:33752
@OFF:0x11b9e
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そうなんですか？
@ENG:

@IDX:33754
@OFF:0x11bf7
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ。ストレスとか、生活習慣……喫煙とか飲酒ね。そういうものが複合的に作用して、若い人でも役に立たなくなっちゃうことってあるのよ。
@ENG:

@IDX:33757
@OFF:0x11cb1
@SPK:[\protag]
@JPN:　へぇ……じゃなくて！　とにかく僕はインポじゃありません！
@ENG:

@IDX:33759
@OFF:0x11d2e
@SPK:［千草］
@JPN:　そう？　だとしたら、相手が気に入らないのかしら？　そんな気にならない、御堂さんじゃ？
@ENG:

@IDX:33762
@OFF:0x11dba
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、ですから、そういうことを言ってるんじゃなくて……。
@ENG:

@IDX:33764
@OFF:0x11e37
@SPK:［千草］
@JPN:　あなた知らないかもしれないけど、この子って、わりと着痩せするタイプなのよ？
@ENG:

@IDX:33767
@OFF:0x11eb9
@SPK:[\protag]
@JPN:　き、着痩せ……？
@ENG:

@IDX:33769
@OFF:0x11f0e
@SPK:［千草］
@JPN:　上からね……はちじゅう……。
@ENG:

@IDX:33771
@OFF:0x1209d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　せ、先生！？
@ENG:

@IDX:33773
@OFF:0x120ee
@SPK:［千草］
@JPN:　いいじゃない。いいカラダしてるって誉めてるのよ。それとも知られて困る理由でもあるの？
@ENG:

@IDX:33775
@OFF:0x122b5
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そ、それは……恥ずかしいから……。
@ENG:

@IDX:33777
@OFF:0x1231c
@SPK:［千草］
@JPN:　ほら見なさい。あなたのせいで御堂さん困ってるじゃない。
@ENG:

@IDX:33780
@OFF:0x1238a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ぼ、僕のせいですか！？
@ENG:

@IDX:33782
@OFF:0x123e5
@SPK:［千草］
@JPN:　そうよ。あなたがはっきりしないから、困ってるんじゃない。で、どうなの？　御堂さんとしたいの？　したくないの？
@ENG:

@IDX:33783
@OFF:0x12483
@SPK:
@JPN:　御堂さんが困っているのは、僕ではなくて副院長の　せいだ。
@ENG:

@IDX:33784
@OFF:0x124cb
@SPK:
@JPN:　もしここで安易に答えてしまったら、どんなことに　なるやら……。
@ENG:

@IDX:33785
@OFF:0x12519
@SPK:
@JPN:　だが質問に答えなければ、この責め苦はいつまでも　続きそうな気がする。
@ENG:

@IDX:33786
@OFF:0x12581
@SPK:
@JPN:答えない
@ENG:

@IDX:33787
@OFF:0x12590
@SPK:
@JPN:答える
@ENG:

@IDX:33790
@OFF:0x125fd
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、そういう質問って、本人以外からされても答えにくいと思うんですけど……。
@ENG:

@IDX:33792
@OFF:0x127bc
@SPK:［千草］
@JPN:　……それもそうね。あなたの言う通りちょっと軽率だったかもしれないわ。気分を悪くしたらごめんなさい。
@ENG:

@IDX:33795
@OFF:0x12856
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、分かっていただければ……。
@ENG:

@IDX:33797
@OFF:0x128bb
@SPK:［千草］
@JPN:　そう？　じゃあ、私はもう行くわね。
@ENG:

@IDX:33799
@OFF:0x12a4c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……では、私も……。
@ENG:

@IDX:33801
@OFF:0x12bd3
@SPK:［千草］
@JPN:　なに言ってるの？　御堂さんは残って彼から返事を聞くのよ。
@ENG:

@IDX:33804
@OFF:0x12d71
@SPK:[\protag]
@JPN:　……はぁ？
@ENG:

@IDX:33806
@OFF:0x12eea
@SPK:［千草］
@JPN:　本人に聞かれたほうがいいんでしょ？　だったら、彼女が聞けば答えるのよね？
@ENG:

@IDX:33809
@OFF:0x12f6a
@SPK:[\protag]
@JPN:　へ？　あ、いや、そういう意味じゃなくって……。
@ENG:

@IDX:33811
@OFF:0x12fdd
@SPK:［千草］
@JPN:　御堂さんは、あとで結果を報告してちょうだい。それじゃ。
@ENG:

@IDX:33814
@OFF:0x1312b
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:33816
@OFF:0x1317a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……行っちゃいましたね……。
@ENG:

@IDX:33819
@OFF:0x131ce
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ……。
@ENG:

@IDX:33820
@OFF:0x1320a
@SPK:
@JPN:　白衣を翻して、副院長は何事もなかったかのように　去っていった。
@ENG:

@IDX:33821
@OFF:0x13258
@SPK:
@JPN:　だが、その場に残された僕と御堂さんは、そういう　わけにもいかなかった。
@ENG:

@IDX:33822
@OFF:0x132ae
@SPK:
@JPN:　なんとも言えない気まずい空気が、二人の間に漂い　続けていた。
@ENG:

@IDX:33825
@OFF:0x13336
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみません。僕が変な答え方をしたばっかりに……。
@ENG:

@IDX:33827
@OFF:0x13471
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいんです。あなたのせいじゃありませんから。たぶん副院長先生は分かっててやってるんだと思います。
@ENG:

@IDX:33830
@OFF:0x13509
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かっててやってるって……。
@ENG:

@IDX:33832
@OFF:0x1356a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　からかってるんです。私と、あなたを……。
@ENG:

@IDX:33835
@OFF:0x135ca
@SPK:[\protag]
@JPN:　からかうにしても程度ってものがあるじゃないですか。いくらなんでもあれは……。
@ENG:

@IDX:33837
@OFF:0x1365b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　副院長先生にとってはあれが普通のことなんです。それで……どうしましょうか？
@ENG:

@IDX:33840
@OFF:0x136dd
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうするって？
@ENG:

@IDX:33842
@OFF:0x137aa
@SPK:［悠紀］
@JPN:　その……あなたが、私と……。
@ENG:

@IDX:33845
@OFF:0x137fe
@SPK:[\protag]
@JPN:　ま、待ってください！　あんな質問に答えられるわけないじゃないですか！
@ENG:

@IDX:33847
@OFF:0x138fd
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そう……ですよね。それなら私が適当に答えておきます。それで構いませんか？
@ENG:

@IDX:33850
@OFF:0x1397d
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。　それで構いません……でも、なんて答えるつもりなんですか？
@ENG:

@IDX:33852
@OFF:0x13a11
@SPK:［悠紀］
@JPN:　副院長先生を選んだと伝えるつもりです。
@ENG:

@IDX:33854
@OFF:0x13a8c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　私には興味がない……そう答えたことにするつもりです。
@ENG:

@IDX:33857
@OFF:0x13af8
@SPK:[\protag]
@JPN:　……そうですね。その答えなら、もう御堂さんに迷惑をかけずに済むかもしれませんね。
@ENG:

@IDX:33859
@OFF:0x13c03
@SPK:［悠紀］
@JPN:　でも……本当はどっちなんですか？
@ENG:

@IDX:33862
@OFF:0x13c5b
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　どっちって……。
@ENG:

@IDX:33864
@OFF:0x13d2c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　質問の答えです。私じゃイヤ……ですか？　それとも……。
@ENG:

@IDX:33867
@OFF:0x13d9a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ノ、ノーコメントです！
@ENG:

@IDX:33869
@OFF:0x13e6b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ、冗談です。そんなムキにならないでください。じゃあ私、病院に戻りますね？
@ENG:

@IDX:33872
@OFF:0x13ef1
@SPK:[\protag]
@JPN:　もう、御堂さんまで……。僕をからかって楽しいんですか？
@ENG:

@IDX:33874
@OFF:0x13fe2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　フフフ、ごめんなさい。
@ENG:

@IDX:33877
@OFF:0x14030
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ったく、もういいです。
@ENG:

@IDX:33879
@OFF:0x1408f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい、ではお大事に。
@ENG:

@IDX:33882
@OFF:0x14128
@SPK:[\protag]
@JPN:　……どうしても答えなくちゃダメですか？
@ENG:

@IDX:33884
@OFF:0x14193
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、聞きたいわ。御堂さんはどう？
@ENG:

@IDX:33886
@OFF:0x141fa
@SPK:［悠紀］
@JPN:　私は……聞きたくありません。
@ENG:

@IDX:33888
@OFF:0x1438d
@SPK:［千草］
@JPN:　へぇ……珍しいわね？　あなたがはっきり意見を言うなんて。それほど聞きたくないってことかしら？
@ENG:

@IDX:33890
@OFF:0x1455c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そ、それは……彼も言いたくなさそうですし……。
@ENG:

@IDX:33892
@OFF:0x146fd
@SPK:［千草］
@JPN:　誰が彼の心配をしなさいと言ったの？　……私はあなたの意見を聞いたの。
@ENG:

@IDX:33894
@OFF:0x148b8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　す、すみません……私も、知りたい……です……。
@ENG:

@IDX:33896
@OFF:0x14a59
@SPK:［千草］
@JPN:　ふぅ。最初からそう言えばいいのよ……で、あなたの答えは？
@ENG:

@IDX:33899
@OFF:0x14ad4
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、副院長が相手にしてくれてるだけでも、僕にとっては夢みたいなことなんです。
@ENG:

@IDX:33901
@OFF:0x14c95
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、お世辞のつもりかしら？　そんなこと、面と向かって言われると照れるわね。
@ENG:

@IDX:33903
@OFF:0x14e54
@SPK:［千草］
@JPN:　でも、それじゃ答えになってないわ。どうなの？　御堂さんとやりたいの？　やりたくないの？
@ENG:

@IDX:33906
@OFF:0x14ee2
@SPK:[\protag]
@JPN:　その、副院長だけで満足してます……。
@ENG:

@IDX:33908
@OFF:0x15079
@SPK:［千草］
@JPN:　そう言ってくれると嬉しいけど、いまいち信用できないわね。もしかして本気で好きな人とは、エッチしたくないタイプ？
@ENG:

@IDX:33911
@OFF:0x1511f
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ？　好きな人とエッチしたくないって……そんな奴いるんですか？
@ENG:

@IDX:33913
@OFF:0x152d2
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、結構いるわよ？　子供っぽい性格の人にはね。
@ENG:

@IDX:33916
@OFF:0x1533a
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕は……子供っぽいですか？
@ENG:

@IDX:33918
@OFF:0x154c7
@SPK:［千草］
@JPN:　そうね……フフフ……身体は充分大人だったわよ？　アソコが特に……。
@ENG:

@IDX:33920
@OFF:0x15678
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……副院長先生。そろそろお時間ではないですか？
@ENG:

@IDX:33922
@OFF:0x15815
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、本当だわ。ごめんなさい、この後予定があるのよ。悪いけどこれで失礼するわね。あっ、御堂さんもここでいいわ。
@ENG:

@IDX:33924
@OFF:0x159f6
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい、分かりました。
@ENG:

@IDX:33926
@OFF:0x15a4f
@SPK:［千草］
@JPN:　じゃあね……さっきの言葉、信じてあげるわ。
@ENG:

@IDX:33927
@OFF:0x15b6d
@SPK:
@JPN:　白衣を翻して、副院長は何事もなかったかのように　去っていった。
@ENG:

@IDX:33928
@OFF:0x15bbb
@SPK:
@JPN:　だが、その場に残された僕と御堂さんは、そういう　わけにもいかなかった。
@ENG:

@IDX:33929
@OFF:0x15c11
@SPK:
@JPN:　なんとも言えない気まずい空気が、二人の間に漂い　続けていた。
@ENG:

@IDX:33932
@OFF:0x15d55
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふう、参っちゃいますよね。人前であんな質問されると。
@ENG:

@IDX:33934
@OFF:0x15e44
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あの、さっきの言葉、本心ですか？
@ENG:

@IDX:33937
@OFF:0x15e9c
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　さっきのって……もしかして、副院長だけで充分っていうあれのことですか？
@ENG:

@IDX:33939
@OFF:0x15f2d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい。
@ENG:

@IDX:33942
@OFF:0x15f6b
@SPK:[\protag]
@JPN:　答えなくちゃダメですか？
@ENG:

@IDX:33944
@OFF:0x15fc8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　できれば答えて欲しいです。
@ENG:

@IDX:33947
@OFF:0x1601a
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう……ですか。まあ、もう照れても仕方ないですしね。そうですね……半分は本心です。
@ENG:

@IDX:33949
@OFF:0x160b1
@SPK:［悠紀］
@JPN:　じゃあ……もう半分は？
@ENG:

@IDX:33952
@OFF:0x160ff
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……御堂さんにも興味があるってことです……そんな目であなたを見ていたなんて、僕のこと軽蔑しますか？
@ENG:

@IDX:33955
@OFF:0x161ad
@SPK:[\protag]
@JPN:　正直、よく分かりません。
@ENG:

@IDX:33957
@OFF:0x16338
@SPK:［千草］
@JPN:　分からない？　なぜ？
@ENG:

@IDX:33960
@OFF:0x16384
@SPK:[\protag]
@JPN:　知り合ってそんなに経ってないですから……そういう相手として見ていません。
@ENG:

@IDX:33962
@OFF:0x16411
@SPK:［千草］
@JPN:　ふぅん……じゃあ、私は？
@ENG:

@IDX:33965
@OFF:0x16461
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　どういう意味ですか？
@ENG:

@IDX:33967
@OFF:0x165ee
@SPK:［千草］
@JPN:　私が相手ならってことよ。どうなの？
@ENG:

@IDX:33970
@OFF:0x16648
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……イヤじゃ、ないです。
@ENG:

@IDX:33972
@OFF:0x166a9
@SPK:［千草］
@JPN:　そんな答えじゃ満足できないわ。どうなの、私をそういう相手として考えたことはあるの？
@ENG:

@IDX:33975
@OFF:0x16733
@SPK:[\protag]
@JPN:　……はい……あります。
@ENG:

@IDX:33977
@OFF:0x1678e
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、嬉しいわ。何なら、今誘われてみる？
@ENG:

@IDX:33980
@OFF:0x167f0
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっ？
@ENG:

@IDX:33982
@OFF:0x16965
@SPK:［悠紀］
@JPN:　副院長先生、そろそろお時間が……。
@ENG:

@IDX:33984
@OFF:0x16afa
@SPK:［千草］
@JPN:　分かってるわ。自分に興味がないって言われたからって、ひがまないでくれる？
@ENG:

@IDX:33987
@OFF:0x16b7a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ちょ……ぼ、僕は別に興味がないって言ったんじゃ……。
@ENG:

@IDX:33989
@OFF:0x16d25
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いえ、いいんです。差し出がましい口を挟んでしまって、申し訳ありませんでした。
@ENG:

@IDX:33991
@OFF:0x16ee4
@SPK:［千草］
@JPN:　分かればいいのよ……じゃあ、そういうことで、失礼するわ。御堂さん、あなたもここでいいから。
@ENG:

@IDX:33993
@OFF:0x16f83
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……分かりました。
@ENG:

@IDX:33994
@OFF:0x17089
@SPK:
@JPN:　白衣を翻して、副院長は何事もなかったかのように　去っていった。
@ENG:

@IDX:33995
@OFF:0x170d7
@SPK:
@JPN:　だが、その場に残された僕と御堂さんは、そういう　わけにもいかなかった。
@ENG:

@IDX:33996
@OFF:0x1712d
@SPK:
@JPN:　なんとも言えない気まずい空気が、二人の間に漂い　続けていた。
@ENG:

@IDX:33998
@OFF:0x1727e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:34001
@OFF:0x172c0
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……御堂さん？
@ENG:

@IDX:34003
@OFF:0x1738d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……あ、はい。
@ENG:

@IDX:34006
@OFF:0x173d3
@SPK:[\protag]
@JPN:　もしかして怒ってます？
@ENG:

@IDX:34008
@OFF:0x174a4
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え？　なんのことですか？
@ENG:

@IDX:34011
@OFF:0x174f4
@SPK:[\protag]
@JPN:　その……御堂さんよりも副院長を選んだみたいになっちゃったから……。
@ENG:

@IDX:34013
@OFF:0x175f1
@SPK:［悠紀］
@JPN:　別に怒ってませんから、気にしないでください。それより、私のせいであんな話題になってしまって……申し訳ありません。
@ENG:

@IDX:34016
@OFF:0x17699
@SPK:[\protag]
@JPN:　別に御堂さんのせいじゃないですよ。
@ENG:

@IDX:34018
@OFF:0x17776
@SPK:［悠紀］
@JPN:　でも、昨日かばってもらったのが原因ですから……。
@ENG:

@IDX:34021
@OFF:0x177de
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さんは悪くないです。かばったのだって僕が勝手にやったことですから。御堂さんこそ、あんな話になっちゃって、不愉快だったんじゃないですか？
@ENG:

@IDX:34023
@OFF:0x17923
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いえ、平気です。少し恥ずかしかったですけど……。
@ENG:

@IDX:34026
@OFF:0x1798b
@SPK:[\protag]
@JPN:　……副院長に対してあんなことを考えていたなんて、僕のこと軽蔑しますか？
@ENG:

@IDX:34028
@OFF:0x17a8c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　軽蔑なんてそんな……私たちくらいの年齢でそういうことに興味があるのは、ごく自然なことですから。
@ENG:

@IDX:34031
@OFF:0x17b22
@SPK:[\protag]
@JPN:　私……たち？
@ENG:

@IDX:34033
@OFF:0x17bed
@SPK:［悠紀］
@JPN:　い、いえ、何でもありません。それじゃ失礼しますっ！
@ENG:

@IDX:34035
@OFF:0x17cb0
@SPK:［女の声］
@JPN:　おやおや、たそがれてるねぇ。
@ENG:

@IDX:34038
@OFF:0x17d04
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:34041
@OFF:0x17e6e
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚と……それに副院長。どうしたんですか？　こんな場所に来て。
@ENG:

@IDX:34043
@OFF:0x17ef1
@SPK:［千草］
@JPN:　佐伯さんから、相談したいことがあるって言われてね。それでこんなところまで出てきたの。
@ENG:

@IDX:34046
@OFF:0x17f7d
@SPK:[\protag]
@JPN:　相談したいこと？
@ENG:

@IDX:34048
@OFF:0x17fd2
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。ちょっと……ね。きみこそ、こんなトコで何してんの？
@ENG:

@IDX:34051
@OFF:0x18042
@SPK:[\protag]
@JPN:　見て分からないか？　ベンチに座って休んでるんだよ。
@ENG:

@IDX:34053
@OFF:0x181e3
@SPK:［真魚］
@JPN:　それじゃ見たまんまじゃない。そうじゃなくって、何でこんなところでボーッとしてんのかって聞いたの。
@ENG:

@IDX:34056
@OFF:0x1827b
@SPK:[\protag]
@JPN:　うん……まあ、なんとなく……な。
@ENG:

@IDX:34058
@OFF:0x1840a
@SPK:［真魚］
@JPN:　はあ？　何それ？　……なんかジジ臭いよ、それ。ね、副院長先生？
@ENG:

@IDX:34060
@OFF:0x185b7
@SPK:［千草］
@JPN:　ウフフ。でも、彼らしくていいんじゃない？　どこか世間離れしてると言うか、世間ずれしてないと言うか……。チャラチャラした今の子にはない魅力だと思うけど？
@ENG:

@IDX:34062
@OFF:0x18692
@SPK:［真魚］
@JPN:　そうかなぁ……。リストラされたオジサンみたいに見えるんだけど……で、うらぶれた背中で鳩にエサやんの。
@ENG:

@IDX:34064
@OFF:0x18865
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、なんか想像しちゃった。きみ、鳩が似合うね～。
@ENG:

@IDX:34067
@OFF:0x188cd
@SPK:[\protag]
@JPN:　あのなぁ……副院長に相談したいことがあったんだろ？　僕をからかってる暇があったら、先に済ませちゃえよ。
@ENG:

@IDX:34069
@OFF:0x18aa2
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、それならもう終わったわ。今は帰るところだったのよ。
@ENG:

@IDX:34071
@OFF:0x18b1f
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、その途中きみを見つけた……ってわけ。
@ENG:

@IDX:34074
@OFF:0x18b7f
@SPK:[\protag]
@JPN:　……じゃ、仕事は？
@ENG:

@IDX:34076
@OFF:0x18d00
@SPK:［真魚］
@JPN:　大丈夫だって！　副院長先生と一緒なんだよ？　社長と一緒に釣りに行くようなもんじゃない。
@ENG:

@IDX:34078
@OFF:0x18ec5
@SPK:［千草］
@JPN:　それは佐伯さんが決めることじゃないでしょう？　……まあ、少しくらいなら構わないけどね。
@ENG:

@IDX:34080
@OFF:0x18f60
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほらね？　大丈夫だったでしょ？
@ENG:

@IDX:34081
@OFF:0x18fb0
@SPK:
@JPN:　真魚の強引な物言いを聞いていると、昨夜のことを　思い出してしまう。
@ENG:

@IDX:34082
@OFF:0x1901a
@SPK:
@JPN:　……！！　まずい、膨張してきてしまった！
@ENG:

@IDX:34083
@OFF:0x19052
@SPK:
@JPN:　すっと、背もたれから身体を起こし、やや前屈みの　姿勢で隠蔽を試みる。
@ENG:

@IDX:34084
@OFF:0x190a6
@SPK:
@JPN:　と言っても、バレるのは時間の問題かもしれない。　
@ENG:

@IDX:34086
@OFF:0x19263
@SPK:［真魚］
@JPN:　……？　どしたの？
@ENG:

@IDX:34089
@OFF:0x192ad
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、何でもない……。
@ENG:

@IDX:34091
@OFF:0x19432
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ……佐伯さん、もう少し気を遣ってあげたら？　そういうことは気づかない振りをしてあげるのが礼儀じゃないかしら？
@ENG:

@IDX:34093
@OFF:0x194e9
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほえ？　そういうことって？
@ENG:

@IDX:34095
@OFF:0x19548
@SPK:［千草］
@JPN:　……つまり、そういうことでしょう？
@ENG:

@IDX:34098
@OFF:0x195a2
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……副院長。気づかない振りをするのが礼儀だって自分で言っておいて、そんなこと聞かないで欲しいんですけど。
@ENG:

@IDX:34100
@OFF:0x19653
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、それもそうね、ゴメンなさい。
@ENG:

@IDX:34102
@OFF:0x197e6
@SPK:［真魚］
@JPN:　あーっ！　二人だけ分かってるなんてずるい！
@ENG:

@IDX:34104
@OFF:0x1997f
@SPK:［千草］
@JPN:　まあまあ、そんなこと言わないの……。なにもあなたたちの仲を邪魔しようっていうわけじゃないから。
@ENG:

@IDX:34107
@OFF:0x19a15
@SPK:[\protag]
@JPN:　ぼ、僕と真……佐伯さんはそんな……。
@ENG:

@IDX:34109
@OFF:0x19a7e
@SPK:［千草］
@JPN:　別に隠さなくてもいいのよ？　院内恋愛禁止、なんて堅いこと言うつもりないし……なんなら私としてみない？　院内恋愛。
@ENG:

@IDX:34111
@OFF:0x19b33
@SPK:［真魚］
@JPN:　先生ぇっ！！
@ENG:

@IDX:34113
@OFF:0x19b84
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、冗談よ。ちょっとからかっただけでしょ。それに佐伯さんもそんなに妬く必要ないと思うわよ。だって、昨夜のことを思い出してそうなっちゃったんでしょ？　それ。
@ENG:

@IDX:34117
@OFF:0x19c9a
@SPK:[\protag]
@JPN:ってどうして副院長が知ってるんですか！？
@ENG:

@IDX:34119
@OFF:0x19d05
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、佐伯さんは嬉しそうに話してくれたわよ？　昨夜あなたに中出ししてもらっちゃった……ってね。
@ENG:

@IDX:34121
@OFF:0x19ed6
@SPK:［真魚］
@JPN:　せ、先生！？　誰にも言わないって約束したのに！
@ENG:

@IDX:34123
@OFF:0x19f49
@SPK:［千草］
@JPN:　いいじゃない。彼は当事者なんだから。
@ENG:

@IDX:34125
@OFF:0x1a0e0
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でも……。
@ENG:

@IDX:34128
@OFF:0x1a126
@SPK:[\protag]
@JPN:　……話したのか？　お前。
@ENG:

@IDX:34130
@OFF:0x1a2b1
@SPK:［真魚］
@JPN:　うっ……しょ、しょうがないじゃん。副院長先生が教えろって言うんだもん……。
@ENG:

@IDX:34133
@OFF:0x1a333
@SPK:[\protag]
@JPN:　だからってなぁ……。
@ENG:

@IDX:34135
@OFF:0x1a4ba
@SPK:［千草］
@JPN:　はいはい、痴話喧嘩はそこまで。私を無視してよくやるわね？
@ENG:

@IDX:34138
@OFF:0x1a52a
@SPK:[\protag]
@JPN:　べ、別に無視してたわけじゃあ……。
@ENG:

@IDX:34140
@OFF:0x1a591
@SPK:［千草］
@JPN:　言い訳なんていいわ。それより、あなたはどうなの。佐伯さんとしてみて、どんな感じがしたの？
@ENG:

@IDX:34141
@OFF:0x1a61d
@SPK:
@JPN:　二人の視線が、僕の口元に集中する。
@ENG:

@IDX:34142
@OFF:0x1a64f
@SPK:
@JPN:　もしここで安易に答えてしまったら、どんなことに　なるやら……。
@ENG:

@IDX:34143
@OFF:0x1a69d
@SPK:
@JPN:　だが質問に答えなければ、この責め苦はいつまでも　続きそうな気がする。
@ENG:

@IDX:34144
@OFF:0x1a705
@SPK:
@JPN:良かったです
@ENG:

@IDX:34145
@OFF:0x1a718
@SPK:
@JPN:きつくて、ちょっと痛かったです
@ENG:

@IDX:34148
@OFF:0x1a79d
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっと……良かったです……。
@ENG:

@IDX:34150
@OFF:0x1a928
@SPK:［千草］
@JPN:　それは分かってるわ。もっと他に何かないの？
@ENG:

@IDX:34153
@OFF:0x1a98a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ほ、他にって言われても……。
@ENG:

@IDX:34155
@OFF:0x1a9f6
@SPK:［千草］
@JPN:　そうねぇ……例えば、ちっちゃくてきつくて、襞が絡みついて気持ちよかった……とか。
@ENG:

@IDX:34158
@OFF:0x1aa7e
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そこまで言うんですか？
@ENG:

@IDX:34160
@OFF:0x1ac0b
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、いやなの？
@ENG:

@IDX:34163
@OFF:0x1ac53
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなの当たり前じゃないですか！
@ENG:

@IDX:34165
@OFF:0x1acbc
@SPK:［千草］
@JPN:　でも佐伯さんは教えてくれたわよ？　アレは大きくて硬かったとか、すごく優しくしてくれたとか……。
@ENG:

@IDX:34168
@OFF:0x1ae84
@SPK:[\protag]
@JPN:　まぁぁおぉぉ～～。
@ENG:

@IDX:34170
@OFF:0x1b00d
@SPK:［真魚］
@JPN:　あの、あのね……質問に答えてたら、そんな流れにね、いつの間にかなっちゃって……。
@ENG:

@IDX:34173
@OFF:0x1b095
@SPK:[\protag]
@JPN:　だからって、お前なぁ……こんな質問される、僕の身にもなってみろよ……。
@ENG:

@IDX:34175
@OFF:0x1b24e
@SPK:［千草］
@JPN:　また痴話喧嘩を始める気？　ウフフ……本当に仲がいいのね。で、どうだったの？
@ENG:

@IDX:34177
@OFF:0x1b2ed
@SPK:［千草］
@JPN:　そうねぇ……例えば、私がしてあげたのと比べて、どう違ったか……とか。
@ENG:

@IDX:34180
@OFF:0x1b369
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなの、比べられるわけが……。
@ENG:

@IDX:34182
@OFF:0x1b3d2
@SPK:［千草］
@JPN:　そうよね……まあ、本番とじゃ比べられるわけがないわね。
@ENG:

@IDX:34184
@OFF:0x1b57b
@SPK:［真魚］
@JPN:　あの……副院長先生？　さっき、時間がどうとか言ってたけど……まだ平気なの？
@ENG:

@IDX:34186
@OFF:0x1b73c
@SPK:［千草］
@JPN:　そうね、そろそろ戻らないと……じゃあ、残念だけど、私たちは失礼するわ。佐伯さん、行くわよ。
@ENG:

@IDX:34188
@OFF:0x1b909
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、うん！　……じゃあ、またね。
@ENG:

@IDX:34191
@OFF:0x1b9b4
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですね……気持ち良かったんですけど……。
@ENG:

@IDX:34193
@OFF:0x1bb53
@SPK:［千草］
@JPN:　けど……何？
@ENG:

@IDX:34196
@OFF:0x1bb97
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ちょっと痛かったです。
@ENG:

@IDX:34198
@OFF:0x1bbf6
@SPK:［千草］
@JPN:　痛かった？　女の子でもないのに？
@ENG:

@IDX:34201
@OFF:0x1bc4e
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、その……少しきつくて……。
@ENG:

@IDX:34203
@OFF:0x1bdee
@SPK:［真魚］
@JPN:　えーっ、なに言ってんのよー！！　昨夜と言ってることが違うじゃん！！
@ENG:

@IDX:34206
@OFF:0x1be68
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いや、それは……。
@ENG:

@IDX:34208
@OFF:0x1bec3
@SPK:［真魚］
@JPN:　昨夜は『キチキチで凄く良かった』って言ってたくせに！！　あれはウソだったの！？
@ENG:

@IDX:34210
@OFF:0x1c080
@SPK:［千草］
@JPN:　あらあら。ウソはいけないわよ、ウソは？
@ENG:

@IDX:34213
@OFF:0x1c0de
@SPK:[\protag]
@JPN:　違う！　ウソじゃない！　確かに、気持ち良かったけど……。
@ENG:

@IDX:34215
@OFF:0x1c15b
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、どうして『痛かった』なんて言うのよ！？
@ENG:

@IDX:34217
@OFF:0x1c1ce
@SPK:［千草］
@JPN:　そうよ。どうして？
@ENG:

@IDX:34220
@OFF:0x1c218
@SPK:[\protag]
@JPN:　すいません、副院長。お願いですから少し黙っててください。
@ENG:

@IDX:34222
@OFF:0x1c3c3
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、ごめんなさい。
@ENG:

@IDX:34224
@OFF:0x1c546
@SPK:［真魚］
@JPN:　で？　なんで『痛かった』なんて言ったの？
@ENG:

@IDX:34227
@OFF:0x1c5a6
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、だから……それは言葉の綾みたいなもんで……。
@ENG:

@IDX:34229
@OFF:0x1c74b
@SPK:［真魚］
@JPN:　なによ、『言葉の綾』って？
@ENG:

@IDX:34232
@OFF:0x1c79d
@SPK:[\protag]
@JPN:　だから……ほら、その……ただ『気持ち良かった』って答えるのも、芸がないかなぁ……って……。
@ENG:

@IDX:34234
@OFF:0x1c83c
@SPK:［真魚］
@JPN:　何よ、それ？　そんなわけ分かんないこと考えないで、素直に『気持ち良かった』って言えばいいのに。
@ENG:

@IDX:34237
@OFF:0x1c8d2
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、それだけしか言えないんじゃ、いかにも『僕、女性経験あんまり豊富じゃないんです』って感じがして……。
@ENG:

@IDX:34239
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@SPK:［真魚］
@JPN:　……事実じゃん。なに見栄張ってんのよ。
@ENG:

@IDX:34242
@OFF:0x1cb07
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ごめん。
@ENG:

@IDX:34244
@OFF:0x1cb58
@SPK:［真魚］
@JPN:　で？　結局、私として気持ち良かったんだよね？
@ENG:

@IDX:34247
@OFF:0x1cbbc
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ああ。
@ENG:

@IDX:34249
@OFF:0x1cd35
@SPK:［真魚］
@JPN:　それならよろしい。
@ENG:

@IDX:34251
@OFF:0x1cebb
@SPK:［真魚］
@JPN:　えーっ、なに言ってんのよー！！　ユルユルのガバガバより、ずっといいじゃん！
@ENG:

@IDX:34254
@OFF:0x1cf3d
@SPK:[\protag]
@JPN:　ば、バカ！　そんなことを大声で……。
@ENG:

@IDX:34256
@OFF:0x1d0d0
@SPK:［真魚］
@JPN:　ばっ、バカァ！？　き、きみにバカ呼ばわりされる筋合いなんてないわよ！
@ENG:

@IDX:34259
@OFF:0x1d14c
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいから黙れよ！　周りの患者さんにも聞こえてるだろ！
@ENG:

@IDX:34261
@OFF:0x1d1c5
@SPK:［真魚］
@JPN:　昨夜はあんなに優しく抱いてくれたのに！　一度抱いたらもう私は用なしってことなの！？
@ENG:

@IDX:34264
@OFF:0x1d24f
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなことどうでもいいだろ！　とにかく黙れ！
@ENG:

@IDX:34266
@OFF:0x1d3ee
@SPK:［真魚］
@JPN:　ど、どうでもいいなんて……ひぐっ……酷いよぅ……。昨夜はあんなに優しかったのに……ふぇぇ……。
@ENG:

@IDX:34268
@OFF:0x1d5bf
@SPK:［千草］
@JPN:　あらあら、泣かせちゃったわね？
@ENG:

@IDX:34271
@OFF:0x1d615
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんな……な、泣くなよ……真魚。別にお前が嫌いになったわけじゃないって。
@ENG:

@IDX:34273
@OFF:0x1d6a6
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でも……私の中は、きつくて、痛かったって……ぐすっ、それって、あんまり気持ちよくなかったってことでしょ？
@ENG:

@IDX:34276
@OFF:0x1d74a
@SPK:[\protag]
@JPN:　違うって。そういう意味じゃないよ。気持ちよかったよ、真魚の中、すごく気持ちよかったよ。
@ENG:

@IDX:34278
@OFF:0x1d7e5
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でも……ひっく、痛かったんでしょ？
@ENG:

@IDX:34281
@OFF:0x1d843
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ほ、ほら、僕初めてだったから、あまり刺激には慣れてなくて……。
@ENG:

@IDX:34283
@OFF:0x1d8ca
@SPK:［千草］
@JPN:　男の子も初めてだと痛い？　そんな話、聞いたことないわね？
@ENG:

@IDX:34286
@OFF:0x1d93a
@SPK:[\protag]
@JPN:　お願いですから茶化さないでください……。な？　真魚が悪いわけじゃないから……。
@ENG:

@IDX:34288
@OFF:0x1d9cd
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヒック、ヒック……ホント？
@ENG:

@IDX:34291
@OFF:0x1da1f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、本当だ。だから、もう泣くな。
@ENG:

@IDX:34293
@OFF:0x1da86
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、また私としてくれる？
@ENG:

@IDX:34296
@OFF:0x1dada
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、する。きっとする。絶対にする。真魚がイヤだって言っても必ずする。
@ENG:

@IDX:34298
@OFF:0x1dc93
@SPK:［真魚］
@JPN:　ぐずっ……分かった。でもイヤだって言ったらやめて。
@ENG:

@IDX:34301
@OFF:0x1dcfd
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、ああ。
@ENG:

@IDX:34303
@OFF:0x1dd4c
@SPK:［千草］
@JPN:　……で、もう話は済んだのかしら？　私、もうお腹一杯なんだけど。
@ENG:

@IDX:34306
@OFF:0x1deec
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ！　す、すみません。なんか僕たちだけで話しちゃったみたいで……。
@ENG:

@IDX:34308
@OFF:0x1df73
@SPK:［千草］
@JPN:　いいのよ、別に……二人が仲良しなのは悪いことじゃないし。で、佐伯さん、そろそろ戻らないと。
@ENG:

@IDX:34310
@OFF:0x1e13c
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、うん。じゃ先生、またね。
@ENG:

@IDX:34312
@OFF:0x1e2c7
@SPK:［千草］
@JPN:　……何を言ってるの？　あなたも一緒に戻るのよ。
@ENG:

@IDX:34314
@OFF:0x1e464
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、そうか！
@ENG:

@IDX:34316
@OFF:0x1e5df
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃ、またね。私、仕事があるから。
@ENG:

@IDX:34319
@OFF:0x1e639
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、頑張れよ。
@ENG:

@IDX:34321
@OFF:0x1e6db
@SPK:［女の声］
@JPN:　あらあら、随分お疲れのようね？
@ENG:

@IDX:34324
@OFF:0x1e731
@SPK:[\protag]
@JPN:　え！？
@ENG:

@IDX:34327
@OFF:0x1e837
@SPK:[\protag]
@JPN:　副院長……どうされたんですか？
@ENG:

@IDX:34329
@OFF:0x1e89a
@SPK:［千草］
@JPN:　別にどうもしないわよ？　次の予定まで少し時間が空いたから散歩してただけ。あなたは？
@ENG:

@IDX:34332
@OFF:0x1e924
@SPK:[\protag]
@JPN:　なんか真っ直ぐ部屋に帰る気がしなくて、ちょっとここで休憩してたんです。
@ENG:

@IDX:34334
@OFF:0x1ea25
@SPK:［千草］
@JPN:　部屋に帰る気がしないって……。あなた、なんだか顔色が悪いわよ？　大丈夫なの？
@ENG:

@IDX:34337
@OFF:0x1eaa9
@SPK:[\protag]
@JPN:　……そうですか。まあ、しばらくこうやって休んでれば、そのうち治るでしょう……。
@ENG:

@IDX:34339
@OFF:0x1eb3c
@SPK:［千草］
@JPN:　でも、こんな日向じゃ、暑いんじゃない？
@ENG:

@IDX:34342
@OFF:0x1eb9a
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなことはないです。ちょっと前まで寒い部屋にいたから、かえって気持ちいいくらいです。
@ENG:

@IDX:34344
@OFF:0x1ecaf
@SPK:［千草］
@JPN:　そう言えば、部屋のエアコンもあまり使ってないわね？　苦手なの？
@ENG:

@IDX:34348
@OFF:0x1ed47
@SPK:[\protag]
@JPN:って、何で知ってるんですか？
@ENG:

@IDX:34350
@OFF:0x1ee1c
@SPK:［千草］
@JPN:　さて、なぜかしらね？　他にも知ってるのよ。寝る時は一晩中電気を点けたままだとか……。
@ENG:

@IDX:34353
@OFF:0x1eea8
@SPK:[\protag]
@JPN:　……まさか、見張ってるんですか？
@ENG:

@IDX:34355
@OFF:0x1ef0d
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、そう思う？　じゃあ、考えてみて。私に必要あるの？　あなたを見張る必要が……。
@ENG:

@IDX:34358
@OFF:0x1ef97
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ、そう言われればそうなんですが……。じゃあ、どうして僕の生活にそんなに詳しいんですか？
@ENG:

@IDX:34360
@OFF:0x1f0ac
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、なぜだと思う？　自分で考えてごらんなさい。
@ENG:

@IDX:34361
@OFF:0x1f112
@SPK:
@JPN:　そんなことを言われても……。
@ENG:

@IDX:34362
@OFF:0x1f13e
@SPK:
@JPN:　何らかの方法でモニターしているからと考えるのが　一番妥当だが、わざわざ僕にそんなことをする理由　があるとは思えない。
@ENG:

@IDX:34363
@OFF:0x1f1d6
@SPK:
@JPN:……分かりません
@ENG:

@IDX:34364
@OFF:0x1f1ed
@SPK:
@JPN:誰かに聞いたんですか？
@ENG:

@IDX:34365
@OFF:0x1f210
@SPK:
@JPN:やっぱり、監視してるんじゃ……
@ENG:

@IDX:34366
@OFF:0x1f23b
@SPK:
@JPN:……愛の力？
@ENG:

@IDX:34369
@OFF:0x1f2b4
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみません……見当もつかないです。
@ENG:

@IDX:34371
@OFF:0x1f391
@SPK:［千草］
@JPN:　そう……まあ疑われるのも嫌だから教えてあげるわ。御堂さんから聞いたのよ。
@ENG:

@IDX:34374
@OFF:0x1f411
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、御堂さんから……ん？　でもそんな話、したかな……？
@ENG:

@IDX:34376
@OFF:0x1f504
@SPK:［千草］
@JPN:　さあ？　そこまでは知らないわ。案外、彼女にストーキングされてたりして？
@ENG:

@IDX:34379
@OFF:0x1f582
@SPK:[\protag]
@JPN:　まさか……あり得ませんよ。
@ENG:

@IDX:34381
@OFF:0x1f65b
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、ずいぶんはっきり否定するわね。
@ENG:

@IDX:34384
@OFF:0x1f6b7
@SPK:[\protag]
@JPN:　だって、毎日会ってるんですよ。なにか知りたければ直接僕に聞けばいいじゃないですか。御堂さんならはっきり聞いてきますよ、きっと。
@ENG:

@IDX:34386
@OFF:0x1f77a
@SPK:［千草］
@JPN:　……そうね。彼女って割と思い詰めるタイプだから、そういうことをしても不思議じゃないかなって思ったんだけど……。
@ENG:

@IDX:34388
@OFF:0x1f8a3
@SPK:［千草］
@JPN:　あなたの言う通り、直接聞いたほうが早いって考えるかもしれないわね。
@ENG:

@IDX:34391
@OFF:0x1f91d
@SPK:[\protag]
@JPN:　やっぱり、そう思いますよね。それより、お時間の方は大丈夫なんですか、確か次の予定がどうとか……。
@ENG:

@IDX:34394
@OFF:0x1f9e0
@SPK:[\protag]
@JPN:　誰かに聞いたんですか？
@ENG:

@IDX:34396
@OFF:0x1fab1
@SPK:［千草］
@JPN:　正解。御堂さんから聞いたのよ。
@ENG:

@IDX:34400
@OFF:0x1fb33
@SPK:[\protag]
@JPN:って、あれ？
@ENG:

@IDX:34402
@OFF:0x1fb82
@SPK:［千草］
@JPN:　どうしたの？　何か気に入らないことでもあった？
@ENG:

@IDX:34405
@OFF:0x1fbe8
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、別になにも……。
@ENG:

@IDX:34406
@OFF:0x1fc30
@SPK:
@JPN:　確かに、エアコンが苦手だということは御堂さんに　教えた記憶がある。
@ENG:

@IDX:34407
@OFF:0x1fc82
@SPK:
@JPN:　だが、電気を点けたままで就寝することまで教えた　だろうか？
@ENG:

@IDX:34408
@OFF:0x1fccc
@SPK:
@JPN:　もっともそんなことは、一晩中窓の下で張り込んで　いれば分かることだが……。
@ENG:

@IDX:34410
@OFF:0x1fde3
@SPK:［千草］
@JPN:　どうしたの？　考え事？
@ENG:

@IDX:34413
@OFF:0x1fe31
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、何でもないです……。
@ENG:

@IDX:34415
@OFF:0x1ff06
@SPK:［千草］
@JPN:　あなたがそう言うならいいけど……。でも、なにか気になることがあったら言ってね。
@ENG:

@IDX:34418
@OFF:0x1ff8c
@SPK:[\protag]
@JPN:　ご心配をおかけして申し訳ありません。それより、お時間のほうは大丈夫なんですか？　確か次の予定がどうとか……。
@ENG:

@IDX:34419
@OFF:0x20033
@SPK:
@JPN:　……あり得ないことだと思いたい。
@ENG:

@IDX:34420
@OFF:0x20063
@SPK:
@JPN:　副院長に僕を監視する理由などないはずだ。
@ENG:

@IDX:34421
@OFF:0x2009b
@SPK:
@JPN:　……たぶん。
@ENG:

@IDX:34423
@OFF:0x20170
@SPK:［千草］
@JPN:　……何をそんなに悩んでるの？　人から聞いたに決まってるでしょう？
@ENG:

@IDX:34426
@OFF:0x201e8
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そうですよね？　いやぁ、あんまり詳しく知ってるもんで本当に覗かれてるのかと思っちゃいましたよ。
@ENG:

@IDX:34428
@OFF:0x20305
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ……確かに、一度だけ夜這いをしに行ったことはあるけどね。
@ENG:

@IDX:34431
@OFF:0x2037b
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええっ！？　ほ、本当ですか？
@ENG:

@IDX:34433
@OFF:0x20452
@SPK:［千草］
@JPN:　冗談に決まってるでしょ？
@ENG:

@IDX:34436
@OFF:0x204a2
@SPK:[\protag]
@JPN:　ははは……はぁ、冗談か……。
@ENG:

@IDX:34438
@OFF:0x20579
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、残念そうね？　本当にしてあげましょうか？
@ENG:

@IDX:34441
@OFF:0x205e1
@SPK:[\protag]
@JPN:　あぅ。そ、それは……そ、そうだ！　副院長、このあと予定があるんでしたよね？　時間は平気ですか？
@ENG:

@IDX:34445
@OFF:0x206c2
@SPK:[\protag]
@JPN:…
@ENG:

@IDX:34446
@OFF:0x206d0
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:34447
@OFF:0x206f2
@SPK:
@JPN:愛の力ですか？
@ENG:

@IDX:34449
@OFF:0x207bd
@SPK:［千草］
@JPN:　……あなたそれ、本気で言ってるの？
@ENG:

@IDX:34452
@OFF:0x20817
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみません。分かりませんでした……。
@ENG:

@IDX:34454
@OFF:0x20906
@SPK:［千草］
@JPN:　ふぅ、あんまり脅かさないで。変になっちゃったのかと思ってビックリしたじゃない。
@ENG:

@IDX:34457
@OFF:0x2098c
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなに脅えるようなことを言ったつもりじゃないんですけど……で、答えは何なんですか？
@ENG:

@IDX:34459
@OFF:0x20a25
@SPK:［千草］
@JPN:　御堂さんから聞いたのよ。
@ENG:

@IDX:34462
@OFF:0x20a75
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、御堂さんからですか？　でも、そんな話を彼女にしたかな……？
@ENG:

@IDX:34464
@OFF:0x20afa
@SPK:［千草］
@JPN:　さあ？　そこまでは知らないわ。それこそ愛の力なんじゃないの？
@ENG:

@IDX:34467
@OFF:0x20b6e
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、愛の力って……そんな、まさか……。
@ENG:

@IDX:34469
@OFF:0x20c53
@SPK:［千草］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:34472
@OFF:0x20c95
@SPK:[\protag]
@JPN:　だって、そんな素振りなんて、全然見せないし……。それに、御堂さんが僕をそんな対象として見るわけ……。
@ENG:

@IDX:34474
@OFF:0x20d3e
@SPK:［千草］
@JPN:　あなた、もしかして本気で悩んでない？
@ENG:

@IDX:34477
@OFF:0x20d9a
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　それは……どういう……。
@ENG:

@IDX:34479
@OFF:0x20dfd
@SPK:［千草］
@JPN:　愛の力なんて冗談に決まってるじゃない。
@ENG:

@IDX:34482
@OFF:0x20e5b
@SPK:[\protag]
@JPN:　冗談……ですか。
@ENG:

@IDX:34484
@OFF:0x20eb0
@SPK:［千草］
@JPN:　そうよ。先に愛の力なんて言ったのあなたでしょ。
@ENG:

@IDX:34487
@OFF:0x20f16
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう、ですね。愛の力なんて、冗談に決まってますね。
@ENG:

@IDX:34489
@OFF:0x21011
@SPK:［千草］
@JPN:　……あら、もうこんな時間。……ごめんなさい。このあと会議があるの……もう少し話していたかったけど、失礼するわ。
@ENG:

@IDX:34492
@OFF:0x210b7
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、気にしないでください。
@ENG:

@IDX:34494
@OFF:0x2118e
@SPK:［千草］
@JPN:　じゃあ、またね。
@ENG:

@IDX:34497
@OFF:0x211d6
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。お仕事、頑張ってください。
@ENG:

@IDX:34499
@OFF:0x212b5
@SPK:［千草］
@JPN:　あ、そうそう。会議は２時間くらいで終わるから、そのころになってもまだ調子が悪かったら私の部屋に来なさい。私が直接診てあげるわ。
@ENG:

@IDX:34502
@OFF:0x2136b
@SPK:[\protag]
@JPN:　ありがとうございます。
@ENG:

@IDX:34504
@OFF:0x2143c
@SPK:［千草］
@JPN:　……じゃあ、お大事に。
@ENG:

@IDX:34505
@OFF:0x2149e
@SPK:
@JPN:　……行ってしまった。
@ENG:

@IDX:34506
@OFF:0x214d2
@SPK:
@JPN:　ああして人と話している間だけは、忌まわしい記憶　の奔流から逃れることができた。
@ENG:

@IDX:34507
@OFF:0x21530
@SPK:
@JPN:　しかし、今はまた、一人……。
@ENG:

@IDX:34508
@OFF:0x2155c
@SPK:
@JPN:　……そして再び浮き上がる、昏い想念。
@ENG:

@IDX:34509
@OFF:0x21605
@SPK:
@JPN:　……なぜ僕は、死体を洗っているのか？
@ENG:

@IDX:34510
@OFF:0x2164b
@SPK:
@JPN:　そんなことは分かっている。
@ENG:

@IDX:34511
@OFF:0x21675
@SPK:
@JPN:　心の整理は、とうに済ませた。
@ENG:

@IDX:34512
@OFF:0x216a1
@SPK:
@JPN:　……そのつもりだった。
@ENG:

@IDX:34513
@OFF:0x216d5
@SPK:
@JPN:　この仕事を蔑視しているわけではない。
@ENG:

@IDX:34514
@OFF:0x21709
@SPK:
@JPN:　日の目を見ることはないが、医学の発展のためには　必要な仕事だ。
@ENG:

@IDX:34515
@OFF:0x21757
@SPK:
@JPN:　死体そのものも、生理的な嫌悪は別として、献体に　同意してくれた本人や遺族の方のことを考えれば、　敬意を払ってしかるべきだ。
@ENG:

@IDX:34516
@OFF:0x217f3
@SPK:
@JPN:　だが、心のどこかに巣食っている消せない感情。
@ENG:

@IDX:34517
@OFF:0x2182f
@SPK:
@JPN:　どうして僕が、死体洗いなんてことをやらなければ　ならないんだ？
@ENG:

@IDX:34518
@OFF:0x2188d
@SPK:
@JPN:　もちろん、夢の実現のために、自分で選んだことで　あるとは承知している。
@ENG:

@IDX:34519
@OFF:0x218e3
@SPK:
@JPN:　そう……自分で。
@ENG:

@IDX:34521
@OFF:0x2191d
@SPK:　自分で
@JPN:…
@ENG:

@IDX:34522
@OFF:0x2192b
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:34523
@OFF:0x2194d
@SPK:
@JPN:自分で？
@ENG:

@IDX:34524
@OFF:0x21977
@SPK:
@JPN:　……本当に、そうか？
@ENG:

@IDX:34525
@OFF:0x2199b
@SPK:
@JPN:　よくよく考えれば、金のために仕方なくやっている　ことではなかったか？
@ENG:

@IDX:34526
@OFF:0x219ef
@SPK:
@JPN:　金がないのは自分のせいか？
@ENG:

@IDX:34527
@OFF:0x21a19
@SPK:
@JPN:　金のない僕には、こんなことをしないと医者になる　チャンスさえ与えられないのか？
@ENG:

@IDX:34528
@OFF:0x21a77
@SPK:
@JPN:　……それとも、僕なんかが医者を志すこと自体が、　そもそも大それた望みだとでも言うのか？
@ENG:

@IDX:34529
@OFF:0x21b67
@SPK:
@JPN:　……なんだ？
@ENG:

@IDX:34530
@OFF:0x21b83
@SPK:
@JPN:　……誰が笑っているんだ？
@ENG:

@IDX:34531
@OFF:0x21bab
@SPK:
@JPN:　誰が僕を笑っているんだ？
@ENG:

@IDX:34532
@OFF:0x21be7
@SPK:
@JPN:　僕を笑うそいつの姿を見出そうと、目を走らせる。　
@ENG:

@IDX:34533
@OFF:0x21c39
@SPK:
@JPN:　忙しそうに早足で通り過ぎる看護婦。
@ENG:

@IDX:34534
@OFF:0x21c6b
@SPK:
@JPN:　逃げるようにそそくさと走り去る看護婦。
@ENG:

@IDX:34535
@OFF:0x21ca1
@SPK:
@JPN:　……あんたか？
@ENG:

@IDX:34536
@OFF:0x21cd1
@SPK:
@JPN:　はにかんだ笑顔で会釈を返す若い妊婦。
@ENG:

@IDX:34537
@OFF:0x21d05
@SPK:
@JPN:　頬を引き攣らせて愛想笑いで取り繕う若い妊婦。
@ENG:

@IDX:34538
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@SPK:
@JPN:　……それともお前か？
@ENG:

@IDX:34539
@OFF:0x21d77
@SPK:
@JPN:　木陰で和やかに談笑する入院患者らしき老人。
@ENG:

@IDX:34540
@OFF:0x21db1
@SPK:
@JPN:　物陰でひそひそと噂する入院患者らしき老人。
@ENG:

@IDX:34541
@OFF:0x21deb
@SPK:
@JPN:　……もしかして奴らか？
@ENG:

@IDX:34542
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@SPK:
@JPN:　周囲にいる人々が、中庭にいる全ての人間が、僕を　嘲笑っているような気がする。
@ENG:

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@SPK:
@JPN:　無数の視線がまとわりついてくるのを感じる。
@ENG:

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@SPK:
@JPN:　世界が悪意に満ちた空気に包まれている。
@ENG:

@IDX:34545
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@SPK:
@JPN:　やめて、くれ……。
@ENG:

@IDX:34546
@OFF:0x21f76
@SPK:
@JPN:　笑わないでくれ……。
@ENG:

@IDX:34547
@OFF:0x21f9a
@SPK:
@JPN:　目を堅く瞑り、自分の視界を遮断する。
@ENG:

@IDX:34548
@OFF:0x21fce
@SPK:
@JPN:　両の手で耳を覆い、自分の聴覚を遮蔽する。
@ENG:

@IDX:34549
@OFF:0x22006
@SPK:
@JPN:　全てを拒絶して、逃げ出すように……。
@ENG:

